マスク着用《Photo by David MAREUIL/Anadolu Agency/ゲッティイメージズ》

メディアが時々実施している世論調査が、時流をとらえる上での一つの判断基準にもなるが、きょうは読売と毎日が週末(2月17〜19日の間)に行った結果を1面などで取り上げている。

それによると、身近なテーマとしては、政府は新型コロナ対策のマスク着用ルールを3月13日から緩和すると決めたが、今後のマスク着用について尋ねたところ、読売の調査では「できるだけ着けたい」は60%となり、「できるだけ着けたくない」の34%を大きく上回ったそうだ。男女別では、「できるだけ着けたい」とした男性は51%とほぼ半数だったが、女性は69%と7割近くを占めており、大きな差があったという。

一方、毎日の調査によると、「マスクを外す場面を増やしたい」との回答は49%で、「マスクの着用を続けたい」の44%を上回ったという。年代別で見ると、40代以下では「外す場面を増やしたい」が多かったが、50〜60代では「着用を続けたい」と「外す場面を増やしたい」が拮抗。70歳以上では「着用を続けたい」が多く、年齢が上がるほど、マスクを外すことに慎重な傾向が見られたようだ。

そもそも、感染防止での自己防衛と他人に迷惑をかけないことが大前提であり、着用するかどうかを個人の判断に委ねるのは当然で、政府がルールを決めるのもではないと思う。私ごとだが、毎年、花粉症で悩ませられるこの季節は、外出時に「脱マスク」は考えられない。

2023年2月20日付

●内閣支持横ばい41%、「マスク今後も着用」6割、本社世論調査(読売・1面)

●トラック運転手の労働環境どうする。2024年から残業規制物流滞る可能性(朝日・18面)

●戻らぬ働き手1000万人、先進国、コロナ前比、求人とミスマッ(日経・1面)

●月曜経済観測、回復する旅行消費、JTB社長・山北栄二郎氏、国内、コロナ前の9割超えに(日経・3面)