トヨタ プリウス 新型のスポーティーシート(写真はプロトタイプ車両)《写真撮影 雪岡直樹》

トヨタ紡織は、昨年11月に発表されたトヨタ『プリウス』新型に、同社が開発したシートや内装品などが採用されたと発表した。

トヨタ紡織は、乗り心地性能をさらに向上させ、肩をそぎ落したシンプルな形状のエントリーシートに加え、今回、スポーティーシートを新たに開発。プリウス新型の低車高スタイルでスポーティーな車両コンセプトを実現するために、フレーム構造を変更し、低ヒップポイント(現行比−30mm)のシートとなっている。ショルダー部を張り出し、スリムなシルエットのシート形状にすることでスポーティーさを表現。ショルダー部には光輝剤入りの表皮材でライン状の新たな加飾(ステップライン)をあしらい、シャープで先進的なイメージを表現した。

ドアトリムでは、アッパー部に表皮を貼り合わせるために使用する接着剤にて、新たに環境に優しい有機溶剤を含まない接着剤をトヨタ初採用。接着剤の材質をドアトリムの構成材料と統一することにより、従来はリサイクルできずに廃棄処理していたアッパー部のマテリアルリサイクルが可能となり、サーキュラーエコノミー(材料を循環して利用)に貢献している。

このほか、キャビンエアフィルター、オイルフィルター、エアクリーナー、モーターコアなどにトヨタ紡織の製品が採用されている。

トヨタ プリウス 新型プロトタイプ(2リットルハイブリッド E-Four)《写真撮影 雪岡直樹》 スポーティーシート《写真提供:トヨタ紡織》 ドアトリム向け環境負荷低減接着剤の採用《写真提供:トヨタ紡織》