レヴォーグSTI スポーツ#のプロトタイプを展示。《写真撮影 関口敬文》

カスタマイズカーの展示イベント『東京オートサロン2023』。SUBARU(スバル)ブースには、スバルテクニカインターナショナルが専用チューニングしたスバル『レヴォーグSTI』の特別仕様車「スポーツ#」プロトタイプが展示されていた。

このレヴォーグは、SUBARU AWD車誕生50周年 特別記念車として、『LEVORG STI Sport R EX』をベースに、操縦安定性の向上と、より上質な乗り味を実現したSTIコンプリートカーだ。2023年1月26日から2023年5月12日までを受注期間とし、500台の限定で販売される予定だ。価格は576万4000円(税込み)。

1月13日に行われたプレスカンファレンスでは、スバルテクニカインターナショナルの高津益夫開発副本部長が登壇し、レヴォーグSTI スポーツ#について開発の経緯について説明した。「レヴォーグはスバルのDNAと最新技術を結集したパフォーマンスワゴンだ。走りを思いきり楽しむひとりの時間も、そして荷物をたくさん積んで出かける大切な人との時間も、その両方を大事にしたい。そういったお客様にレヴォーグは愛されてきた。そのレヴォーグに、STIがモータースポーツで培った知見技術を注ぎ込み、走りをより楽しみ、喜びを感じていただけるクルマを作っていきたい。そういった想いからレヴォーグSTI スポーツ#の開発に至った」と述べた。

◆思わず振り返ってしまうそんなクルマを作ることができた
また開発の手応えについて、「新開発のSTI製フレキシブルドロータワーバーや19インチのBBS鍛造アルミホイールとミシュランのハイパフォーマンスタイヤ、そしてインテリアにはレカロシートを特別装備し、ドライバーには思いのままに操れる上質なスポーツフィールを提供し、一緒にお乗りいただく方には快適な乗り心地を提供する。また、ブラックで統一した精悍なスタイリングは、車から降りたあとも思わず振り返ってしまう。そんなクルマを作ることができたと自負している」と完成度の高さに自信をのぞかせた。

◆LEVORGリヤオーナメントやSTIエンブレムにもこだわられた
ブースにいたレヴォーグSTI スポーツ#の解説員に詳細を伺ったところ、目玉はスーパーブラックハイラスター塗装を施した19インチBBS鍛造アルミホイールとウルトラスエードを使用したRECAROシートだという。

RECAROシートについては、ステッチが通常レッドステッチだが、シルバーステッチとなっており、落ち着いた印象を与えている。またルーフやピラートリムについても、通常グレーで統一されているが、レヴォーグSTI スポーツ#はブラックに変更され引き締まった大人の室内空間を演出している。また注目してほしいポイントとして、LEVORGリヤオーナメントがラスターブラック塗装になっているところや、STIエンブレムについては、エッジ部を通常のシルバーメッキではなく、ラスターブラックで塗装している。これは開発チームが企画段階で盛り込んだアイデアだ。

各パーツについては、ブース内で実際に目にすることが出来るので、シートの質感やインテリアのシックな雰囲気、ラスターブラック塗装が施されたこだわりの部分などは、ぜひ自分の目で確かめてもらいたい。

展示車のカラーは、特別設定色のオフショアブルー・メタリック。《写真撮影 関口敬文》 サイドアンダースポイラーやリヤサイドアンダースポイラーなども装備。《写真撮影 関口敬文》 足元には19インチのBBS鍛造アルミホイールとミシュラン パイロット スポーツ5が採用された。《写真撮影 関口敬文》 ウルトラスエードを使用したRECAROシートで、本モデルにだけ採用。《写真撮影 関口敬文》 ステッチカラーはシルバーになっている。《写真撮影 関口敬文》 ピラートリムやルーフについても、シルバー配色ではなく、ブラック配色になっている。《写真撮影 関口敬文》 黒い棒状のフレキシブルドロータワーバーは、つねにプリロードを発生させるスプリング機構を追加した新開発のものが装備される。《写真撮影 関口敬文》 LEVORGリヤオーナメントがラスターブラック塗装になり、STIエンブレムのエッジ部もラスターブラックで塗装されるこだわりよう。《写真撮影 関口敬文》 プレスカンファレンスでは、スバルテクニカインターナショナル株式会社 開発副本部長 高津益夫氏が登壇した。《写真撮影 関口敬文》 開発副本部長の高津氏とレヴォーグSTI スポーツ#のプロトタイプ。《写真撮影 関口敬文》 SUBARUのブース。《写真撮影 関口敬文》