SUBARU WRX NBR CHALLENGE《写真撮影 雪岡直樹》

SUBARU(スバル)と同社のモータースポーツ統括会社であるスバルテクニカインターナショナル(STI)は1月13日、2023年のモータースポーツ活動についての概要を発表した。

SUPER GTシリーズは、2023年も引き続きGT300クラスに『SUBARU BRZ GT300』で参戦する。チーム総監督は小澤正弘、チーム運営はR&Dスポーツが担当し、監督は同社の澤田稔。ドライバーは井口卓人選手と山内英輝選手の2名体制で臨む。スバルとSTIは2023年シーズンからのカーボンニュートラル燃料でのレース開催に向け、同燃料対応のエンジン開発を進めている。また、水平対向エンジンの信頼性、空力性能、コーナーリング性能の向上を織り込み、環境性能と走行性能を併せ持つ強いBRZで王座奪還を目指す。

5月20日から21日にドイツで開催されるニュルブルクリンク24時間耐久レースには、SP4Tクラスに「SUBARU WRX NBR CHALLENGE」で参戦する。昨年に引き続き、チーム総監督は辰己英治、監督は沢田拓也、ドライバーはカルロ・ヴァンダム選手(オランダ)、ティム・シュリック選手(ドイツ)、山内英輝選手、井口卓人選手の4名で臨む。2023年は『WRX S4』をベースとした新型車両での挑戦となる。新型車両の開発はプロジェクトリーダー の渋谷直樹が担当。FA24型2.4リットル直噴ターボエンジンとスバルグローバルプラットフォームを搭載した新型車両で、初参戦となるSP4Tクラスでの優勝を目指す。

全日本ラリー選手権は、昨年までの新井敏弘選手、鎌田卓麻選手のチーム運営サポートに加え、車両開発サポートも行い、両選手とともに「SUBARU RALLY CHALLENGE」チームとして新たな体制で参戦する。レギュレーションの改定にあわせ、新たに『WRX S4』をベースとした車両をこれまで以上の軽量化を狙って開発を進めており、2023年シーズン途中の投入を予定している。FA24型2.4リットル直噴ターボエンジン、スバルグローバルプラットフォームによるベース車の高いポテンシャルを発揮し、シーズンを通してクラス上位入賞を狙う。

トヨタGAZOOレーシング GR86/BRZカップは昨年同様、STIがサービスチームを派遣し、『BRZカップカー ベーシック』で参戦するユーザーをサポート。また、新たな専用パーツの開発も進めている。

スーパー耐久シリーズも引き続き「チームSDAエンジニアリング」でチャレンジする。スバルの参戦チームおよびレース用車両の開発・製作には、技術本部の社員が参画。チーム監督は本井雅人、ドライバーは井口卓人選手、山内英輝選手と、スバルエンジニアの廣田光一の3名で挑む。参戦車両はBRZをベースとしたカーボンニュートラル燃料を使用する車両。再生カーボンを使用したパーツの追加検討や、アイサイトを中心とした先進安全装備をレース現場で鍛えていくなど、シーズンを通して様々な挑戦を続ける。

SUBARU WRX NBR CHALLENGE《写真撮影 雪岡直樹》 SUBARU WRX NBR CHALLENGE《写真提供 SUBARU》 SUBARU BRZ GT300《写真提供 SUBARU》 SUBARU BRZ GT300《写真撮影 雪岡直樹》 SUBARU BRZ GT300《写真撮影 雪岡直樹》 SUBARU BRZ GT300《写真撮影 雪岡直樹》 SUBARU RALLY CHALLENGE《写真撮影 雪岡直樹》 SUBARU RALLY CHALLENGE《写真提供 SUBARU》