トヨタ紡織の自動運転コンセプトカー「MX221」《photo by toyota-boshoku》

トヨタ紡織は、1月5日に米国ラスベガスで開幕するCES 2023に、2台の自動運転コンセプトカーを出展する。「MaaS(Mobility as a Service)」社会に向けた車室空間ソリューションとして、将来の自動運転を想定した車室空間を提案する。

MaaSシェアライド空間コンセプトの『MX221』は、自動運転レベル4を想定した都市部シェアモビリティのための車室空間だ。DiversityとVersatilityを合わせた造語「Diversatility」をコンセプトとして掲げており、多様な移動ニーズへの対応や利用シーンに合わせた空間レイアウトや内装アイテムの載せ替えが可能という。

乗員の状況やニーズに応じて、車内環境などを最適に制御する6つの先進システムを搭載した。清潔で快適な空間や車室空間をカスタマイズすることにより、車椅子のユーザーなどに向けて、快適な移動体験を追求する。

MaaSサービス空間コンセプトの『MOOX』は、自動運転レベル5の時代におけるサービスニーズに対応する車室空間コンセプトだ。シートや内装アイテムの脱着交換機能の「テイラードスペースシステム」を採用。シートから疲労やストレス度を推定し、搭載デバイスでの五感制御で乗員のリラックス・リフレッシュに貢献するウェルネス空間を展示する、としている。

●CES
CESは、毎年年初に米ラスベガスで開催される、世界最大規模のコンシューマー・テクノロジー展示会。世界的な影響力のある技術イベントであり、画期的なテクノロジーが展示されたり、イノベーターがプレゼンテーションを行なう。

2023年は3200以上の事業者が出展し、出展者リストには「FORTUNE GLOBAL 500」の323社、「INTERBRAND 100」の85社が含まれる。173の国・地域から出展があり、出展者の35%はアメリカ国外からの参加となる。

CESには、あらゆる種類のコンシューマー・テクノロジーに人々が集う。多数のテクノロジー企業が、展示、講演、スポンサー、参加、ビジネスミーティングなど、何らかの形で参加している。CESでは、国際的なブランドがビジネスを展開し、イノベーターがステージに立ち、来訪者は新しいパートナーと出会う。

主催はアメリカのCTA(Consumer Technology Association=コンシューマーテクノロジー協会)。なおイベント名は、かつては「Consumer Electronics Show=コンシューマー・エレクトロニクス・ショー、電子家電ショー」の頭文字だったが、現在は「CES」で公式名称とされ、Consumer Electronics Showの表記は使われない。

トヨタ紡織の自動運転コンセプトカー「MX221」《photo by toyota-boshoku》 トヨタ紡織の自動運転コンセプトカー「MOOX」《photo by toyota-boshoku》 トヨタ紡織の自動運転コンセプトカー「MOOX」《photo by toyota-boshoku》