フォルクスワーゲン Tロック・カブリオレ の「エディショングレー」《photo by VW》

フォルクスワーゲンは12月14日、小型オープンSUVの『Tロック・カブリオレ』(Volkswagen T-Roc Cabriolet)に、欧州で「エディショングレー」を999台限定設定すると発表した。2023年2月から納車を開始する予定だ。

◆インジウムグレーの特別なマット塗装
エディショングレーには、インジウムグレーの特別なマット塗装を採用した。グロス塗装ではなく、つや消しのクリアコートが施される。これにより、従来のクリアコートと同じレベルの保護性能を可能にし、とくに紫外線や石跳ねに対する耐久性が向上するという。

エディショングレーは、「Rライン」をベースに、ブラックのアクセントを追加した。ブラックのトリムストリップとドアミラーカバー、ブラックのリアスポイラーを備えたブラックスタイルデザインパッケージを装備している。ドアハンドルとリアのエンブレムは、ディープブラックで仕上げた。グランジヒルデザインのブラック塗装の18インチアルミホイールが、足元を引き締めている。

装備を充実させているのも、エディショングレーの特長になる。ディスカバーメディアナビゲーションシステムは、ストリーミングやインターネット接続が可能。ヒーター付きステアリングホイールなどをセットしたウィンターパッケージやリアビューカメラシステムも標準装備する。「IQ LIGHT」には、高度なメインビーム制御をはじめ、LEDマトリックスヘッドライトのダイナミックライトアシストが付く。

◆電動ソフトトップは9秒で開閉可能
日本市場にも導入されている『Tロック』のオープン版が、Tロック・カブリオレだ。フォルクスワーゲンブランドの現行ラインナップでは、唯一のカブリオレとなる。オープントップのクロスオーバー車として、SUVの堅牢性とコンバーチブルの楽しさを融合させた、と自負する。スイッチ操作によって、およそ9秒で開閉できる電動式の3層ファブリックソフトトップを標準装備した。

ドイツ本国仕様のパワートレインは、1.0リットル直列3気筒ガソリンターボ「TSI」(最大出力110ps)と、1.5リットル直列4気筒ガソリンターボTSI(最大出力150ps)の2種類だ。トランスミッションは6速MTを基本に、7速デュアルクラッチを設定している。

第3世代の「モジュラーインフォテインメントツールキット(MIB3)」を採用した。これにより、さまざまなオンラインベースの機能やサービスが利用できる。例えば、「We Connect Plus」サービスは、標準パッケージの一部として、ヨーロッパでは1年間無料付帯する。これにより、自然言語によるオンライン音声コントロールやストリーミングサービスが利用できる。必要に応じて、Apple「CarPlay」やグーグル「AndroidAuto」を「App-Connect Wireless」を通じて、ワイヤレスで制御システムに統合することも可能だ。

◆210km/hまでの幅広い速度域で部分自動運転が可能
最新の先進運転支援システム(ADAS)として、「フロントアシスト」と「レーンアシスト」を標準装備する。さらに、新たに「IQ.DRIVE」の「トラベルアシスト」と「プレディクティブクルーズコントロール」を採用した。トラベルアシストは、部分自動運転システムで、0〜210km/hという幅広いスピード領域において、部分的な自動運転を可能にする。

210km/hを上限に、ドライバーのステアリング、ブレーキ、加速の各操作をアシストする。車両の制御システムは、車両のフロントのカメラからの信号とGPS、地図データを統合することにより、制限速度の情報、境界標識、ジャンクション、ラウンドアバウトを組み込むことができる、としている。

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