ヤマハ ナイケンGT《写真提供 KYB》

KYBは、ミラノモーターサイクルショー2022にヤマハ発動機が出展した新型『トレーサー9 GT+』と『ナイケンGT』に、KADS(カヤバ電子制御サスペンションシステム)とLMW(リーニングマルチホイール)用フロントフォークが採用されたと発表した。

ナイケンGTはヤマハ独自のLMW機構を採用した大型ツアラー。従来のバイクの走行性を残しつつ、フロント2輪にすることで更に安全性を高めている。LMW用フロントフォークは左右に2本ずつ装着する。前側はガイドパイプの役目をし、主に後ろ側で衝撃を吸収。前後のサイズを微妙に変えることで軽量化も図っている。

トレーサー9 GT+は、優れた運動性能と実用機能を兼ね備えたスポーツツアラー『トレーサーGT』をベースにミリ波レーダーを搭載。レーダー連携ユニファイドブレーキシステム(UBS)やアダプティブクルーズコントロールを追加し、高速道路などでのライダー負担を軽減する。KADSは、バイクの挙動と地面からの入力を各所に取付けたセンサとECUでリアルタイムにデジタル処理。高い応答性を持つソレノイドバルブサスペンションでタイヤが地面に吸い付くような接地感と操縦安定性を提供する。KADSは『トレーサー9 GT ABS』で初採用されて以来、高い評価を得ている。

LMW(リーニングマルチホイール)用フロントフォーク《写真提供 KYB》 KADS(カヤバ電子制御サスペンションシステム)《写真提供 KYB》