シトロエン C5 X プラグインハイブリッド《photo by Citroen》

シトロエンは11月3日、5ドアクロスオーバー車『C5 X』(Citroen C5 X)のプラグインハイブリッド車(PHEV)「C5 Xプラグインハイブリッド」に、欧州で改良を施すと発表した。

◆バッテリーのマネジメントシステムを変更
PHEVパワートレインは、エンジンが直噴1.6リットル直列4気筒ガソリンターボで、最大出力180hpを発生する。エンジンと8速ATの間にレイアウトされるモーターは、最大出力110hp、最大トルク32.6kgmを引き出し、システム全体で225hpのパワーを獲得する。

バッテリーは蓄電容量12.4kWh(正味容量は11.3 kWh)のリチウムイオンだ。今回の欧州仕様車の改良は、「Euro 6.4」への切り替えに伴うもので、バッテリーのマネジメントシステムが変更を受けた。これによりEVモードの航続は従来の最大55kmから、63km(いずれもWLTPサイクル)へと約15%拡大している。

EVモードの拡大により、CO2排出量は27g/km (WLTPサイクル)に抑えられる。バッテリーの充電に関しては、出力7.4kWのチャージャーを利用すれば、2時間以内に充電できる。

◆車両を定期的に充電しないと車載ディスプレイを通じて通知
C5 Xプラグインハイブリッドの欧州仕様車には、「プラグインリマインダー」を採用した。プラグインリマインダーは、車両が定期的に充電されていない場合、車載ディスプレイを通じて、ドライバーに通知するシステムだ。ユーザーがPHEVのパフォーマンスを最適化し、環境への影響をさらに減らすのに貢献することを目的としている。

プラグインリマインダーのシステムは、走行距離やバッテリーの充電状態、充電回数を分析するオンボードコンピューターによって作動する。通知は車載タッチスクリーンに表示される。まず、車両が充電されていない状態で5日間、または10回走行した場合、ソフトウェアが車載タッチスクリーンに通知を行う。さらに、車両が30日間充電されていない場合、1日に通知が2回届く。

シトロエンのデータによると、PHEVユーザーの40 km以下の移動の55%はEVモードのみで行われている。また、52%の顧客は走行100kmごとに、1回または2回車両を充電しているという。

◆12インチのHDタッチスクリーン
C5 Xには、コネクティビティを重視したシトロエンの新開発インフォテインメントインターフェース「My Citroen Drive Plus」を採用した。12インチHDタッチスクリーン、4つのUSB Type-Cソケット、ワイヤレススマートフォン充電を備え、クラウドを介してリアルタイムに更新され、スマートフォンをコードで接続しなくてもミラースクリーンが表示される。タブレット端末と同等の環境を実現しているという。

カスタマイズ、お気に入りの表示設定、ホーム画面のウィジェットなど、タッチスクリーンのタブレットのようなインターフェースを採用している。このシステムには、音声認識機能も搭載されており、パーソナルアシスタントのように作動するという。

拡張ヘッドアップディスプレイは、フロントガラスに映し出されるフルカラーの大型ヘッドアップディスプレイで、AR(拡張現実)テクノロジーを導入している。ドライバーは、速度から電話、ナビゲーションまで、道路から目を離すことなく、必要な情報を得ることができる、としている。

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