バービー・マセラティ・グレカーレ《photo by Maserati》

マセラティは10月26日、新型SUV『グレカーレ』(Maserati Grecale)をべースにした『バービー・マセラティ・グレカーレ』を米国で発表した。米国の老舗百貨店「ニーマン・マーカス」恒例のクリスマスギフト「2022 Neiman Marcus Fantasy Gifts」として、販売される予定だ。

◆販売価格の一部は「バービー・ドリームギャップ・プロジェクト」に寄付
マセラティは今回、マテル社の「バービー」とコラボレーションを発表した。これは境界を打ち破り、両ブランドならではの才能を示すという思いに駆られたものだという。

このコラボレーションの成果は、マセラティの最新SUVのグレカーレの限定モデルに表現されている。この限定モデルは、日常のドライブ体験を素晴らしいものに変えるよう設計されており、ビジネスミーティングから華やかなイベントまで、バービーの多面的なライフスタイルにマッチするようバービー自身が選んだもの、という想定だ。

バービー・マセラティ・グレカーレは、限定版「フオリセリエ」エディションとして、世界で2台のみが販売される予定だ。そのうちの1台は、米国の老舗百貨店のニーマン・マーカスの「ファンタジーギフト」として発表された。米国限定のカスタムモデルとなり、販売価格の一部が「バービー・ドリームギャップ・プロジェクト」に寄付される。同プロジェクトは、バービーブランドがチャリティ団体と協力し、子ども達に平等な機会を提供し、障壁を取り除くことを支援するグローバルな活動を続けている。

◆全身ピンクにアシッドイエローのアクセントライン
バービー・マセラティ・グレカーレは、マセラティのカスタマイズプログラム、フオリセリエによってデザインされた。フオリセリエでは、自動車愛好家が自分だけのスタイルと好みに合わせて情熱と創造性を表現し、究極のマセラティを作り上げることができる、と自負する。

バービー・マセラティ・グレカーレでは、完全なバービーファッションを反映させることを目指した。バービーのアイコンのピンクの色彩表現が、マセラティのレーシングヘリテージに触発されたアシッドイエローのアクセントラインと組み合わせられ、車体のほぼ全てに施されている。

エクステリアはバービーのロゴで飾られ、晴れた日には虹の輝きを放つ虹色のトップコートで処理されている。インテリアは洗練されたブラックを基調とする全面レザーシート、ダッシュボード、カーペットを装備した。ドアにはピンクのステッチがアクセントとして施され、ヘッドレストには独自の「B」バッジがあしらわれている。

◆最大出力530hpの最強グレード「トロフェオ」がベース
グレカーレは、マセラティブランド史上、最も充実したラインアップになる。内燃機関、ハイブリッド、そして1年後にはマセラティ史上初のEVバージョンも加わり、幅広いパワートレインが用意される。

発表時には、3つのバージョンが用意される。最大出力300hpの4気筒マイルドハイブリッドエンジンを搭載したGT、最大出力330hpの4気筒マイルドハイブリッドエンジンを搭載した「モデナ」、そして、高性能グレードの「トロフェオ」だ。

バービー・マセラティ・グレカーレは、高性能グレードのトロフェオがベース。3.0リットルV型6気筒ガソリンツインターボエンジンを搭載する。スーパーカー『MC20』用の「ネットゥーノ」をベースにしたこのエンジンは、最大出力530hpを引き出す。0〜100km/h加速3.8秒、最高速285km/hの性能を可能にしている。

バービー・マセラティ・グレカーレ《photo by Maserati》