自らメンテナンス、オンリーワンに仕上げたマツダ RX-7 〜A-MESSE〜《写真撮影 土屋勇人》

9月4日、晴天の富士スピードウェイで開催されたモディファイされたクルマのイベント『A-MESSE』。今回が初めての開催だったにも関わらず最大500台の募集に対し、選考が必要なほど応募が殺到。つまり選ばれしクルマたちが当日は終結したのだ。

そんな会場の一角に“特別”なゾーンがあった。『全国各地のカーショウにて輝かしい功績を挙げている車両』(公式Instagramより)をゲストカーとして招いていたのだ。ここで紹介するHiromuさんのFD3S型マツダ『RX-7』(96年式)も、そんな全国的に知られた1台である。

HiromuさんがFD(3代目RX-7)を購入したのは、前車15シルビア(現時点で最終型となるシルビア)がトラブルに襲われたことがきっかけ。「FC(2代目RX-7)とFDで迷ったけど、周りにFCに乗る人がいたのでFDを選んだ」という。そして「でも本当はFCが欲しいんです。追加でね」と付け加える。今でこそシャキッとしているが、「購入当時は年式相応のコンディションだった」そうだ。エアコンが壊れていて、調子が悪かったりしたのだが、オーナーは「壊れているのは前提」と意に介さなかった。自身に整備士の経験があったこともあり、また信頼できるショップ(N-stage)との出会いもあり、修理、整備が順調に進み、そして「比較的調子を取り戻した段階で自分流にカスタムしていった」のだ。

カスタムは、海外のFD乗りのオマージュが多分に含まれているという。「海外の人が日本でFDをイジる時、どんなふうにするか」そして「他と被らないように」という点にこだわっている。ベース車はいわゆる前期型なのだが、このケースでは“後期顔”にする例が多い(後期バンパー流用)。けれどHiromuさんは、敢えて前期のままに! そしてエアロパーツをどんどん追加するのでなく、シンプル路線のメイクでまとめているのだ。ボディカラーもユニーク。元々黒(ソリッドカラー)だったが、35GT-Rのメタリックのブラックにオールペイントしているのだ。オールペン後にエンジンOH、サイクルフェンダー化等々、進化していったのである。

エンジンルーム内を見ると、タイヤハウスがボックス状に作り直されているのがわかる(サイクルフェンダー)。このカタチにする際、リトラクタブルヘッドライトのモーターを内部に収納したのだが、モーターにアクセスするための蓋を用意。万一モーターが故障しても、これならスムーズに交換できるというわけだ。

今後の計画を伺うと、「一通り手を入れた」との答え。けれど、エンジンはまだならし状態、セッティングも出しきれていないのだという。「クラッチの容量からパワーを決めていく。400psくらいでしょうか」と、整備士経験あるオーナーらしいコメント。「パワーも上がるのでブレーキも強化しようかな」「内装は年式なりなので、チョコチョコ手を入れようかな」と、まだまだ進化は止まりそうにない。

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