2022年マイアミGP《Photo by Red Bull》

9月20日、F1世界選手権の来季2023年の開催カレンダーが発表された。昨季(2021年)と今季(2022年)の22戦よりも2戦多い24戦、すなわち年間レース数最多を2戦更新するカレンダーが組まれている。鈴鹿サーキットでの日本GPは9月24日。

FIA(国際自動車連盟)のワールド・モータースポーツ・カウンシル(WMSC)による承認を受けて発表された2023年のF1開催日程は以下の通り。

<2023年 F1世界選手権カレンダー>
第1戦 3月5日 バーレーンGP(サクヒール)
第2戦 3月19日 サウジアラビアGP(ジェッダ)
第3戦 4月2日 オーストラリアGP(メルボルン)
第4戦 4月16日 中国GP(上海)

第5戦 4月30日 アゼルバイジャンGP(バクー)
第6戦 5月7日 マイアミGP(マイアミ)
第7戦 5月21日 エミリア・ロマーニャGP(イモラ)
第8戦 5月28日 モナコGP(モナコ)

第9戦 6月4日 スペインGP(バルセロナ)
第10戦 6月18日 カナダGP(モントリオール)
第11戦 7月2日 オーストリアGP(シュピールベルク)
第12戦 7月9日 イギリスGP(シルバーストン)

第13戦 7月23日 ハンガリーGP(ブダペスト)
第14戦 7月30日 ベルギーGP(スパ)
第15戦 8月27日 オランダGP(ザントフォールト)
第16戦 9月3日 イタリアGP(モンツァ)

第17戦 9月17日 シンガポールGP(シンガポール)
第18戦 9月24日 日本GP(鈴鹿)
第19戦 10月8日 カタールGP(ロサイル)
第20戦 10月22日 アメリカGP(オースティン)

第21戦 10月29日 メキシコGP(メキシコシティ)
第22戦 11月5日 ブラジルGP(サンパウロ)
第23戦 11月18日 ラスベガスGP(ラスベガス)
第24戦 11月26日 アブダビGP(ヤス・マリーナ)

(*2022年9月20日発表のもの、日付は決勝予定日。ラスベガスはコース承認が条件。GP名、カッコ内の開催地はF1公式サイトで発表されたカレンダーにおける名称に準じる)

F1は今季2022年に当初全23戦を予定していたが、ロシアのウクライナ侵攻によってロシアGPが中止になり、そのまま予定より1戦減の全22戦でシーズンが進行している。今季の全22戦から来季の全24戦への“出入り”は、フランスGPが消え、中国GP、カタールGP、ラスベガスGPが加わったかたちだ。

中国GPはコロナ禍の影響で2020〜22年は開催がなかった。来季開催実現なら4年ぶり。カタールGPは昨季(2021年)が初開催で、今季はサッカーW杯がカタールで開催される関係からカレンダーを外れていた。2年ぶりの復帰になる。

ラスベガスでは1981〜82年にF1開催があったが、また新たに来季からF1が開催されることになった。現地の土曜夜に決勝が実施される。アメリカでは今季からマイアミGPが始まって年間2開催となり、ラスベガスGPが加わる来季は年間3開催へと拡大する(イタリアも複数開催=今季同様イモラとモンツァの2開催)。

開幕戦は3月上旬と近年にしては早めの時期に設定された。開幕地は3年連続となるバーレーン。その他、開催時期や開催順が少しずつ動いているGPが多い印象のカレンダーだが、8月末にサマーブレイク明けの“後半戦初戦”として開催されることが多かったベルギーGPが、来季は7月末、“前半戦ラスト”の位置へと動いている。

日本GP(鈴鹿サーキット)は今年より2週ほど早い9月24日開催予定。

F1の年間レース数は、鈴鹿では初めてのF1日本GPが開催された1987年当時は16戦。しばらくは16戦スタンダードが続き、その後も微増傾向という感じだったが、2010年代以降、拡大の勢いが加速した。2012年に初めて20戦を記録し、ついに来季2023年は1987年当時の1.5倍、24戦にまで到達することとなっている。

2022年マイアミGP《Photo by Red Bull》 2019年中国GP《Photo by Red Bull》 2022年バーレーンGP《Photo by Red Bull》 2019年日本GP《Photo by Red Bull》 2018年日本GP《Photo by Red Bull》 2018年日本GP《Photo by Red Bull》