ドゥカティ・モンスター SP《photo by Ducati》

ドゥカティは9月15日、「ドゥカティワールドプレミア2023」の第2回目「エピソード2」において、『モンスターSP』(Ducati Monster SP)を初公開した。

◆「MotoGP」マシンにヒントを得たカラーリング
ドゥカティは、「SP」バージョンを追加することにより、『モンスター』のラインナップを拡大する。モンスターSPは、モンスター・シリーズの最上位モデルの位置づけ。「MotoGP」のドゥカティ・ファクトリー・チームの「デスモセディチGP 2022」からヒントを得たカラーリングを採用する。

燃料タンクの「DUCATI」ロゴは、『パニガーレV4』のグラフィックを連想させるデザイン。レッドカラーのシートには「Monster SP」のロゴが、パッセンジャーシートカバーにはイタリア国旗が、配されている。

さらに、オーリンズ製「NIX30」フォーク、型式認証済みのテルミニョーニ製サイレンサー、ブレンボ製「Stylema」フロントブレーキキャリパー、ピレリ製「ディアブロ・ロッソ4」タイヤを装備している。

◆フルアジャスタブルタイプのオーリンズ製サスペンション
フルアジャスタブルタイプのオーリンズ製サスペンションは、モンスターや『モンスター+』に装着されているフロントフォークに対して、0.6kg軽量化された。これにより、フィーリングが向上するだけでなく、最低地上高が引き上げられ、バンク角も増加しているという。

ブレンボ製Stylemaキャリパーや、アルミ製フランジを備えた320mmフロントダブルディスクを採用して、ブレーキシステムを強化した。これにより、制動時のパフォーマンスが向上すると同時に、フロントの重量が削減されたことで、より俊敏な走りを実現するという。このフロントダブルディスクは、標準仕様のモンスター比で0.5kg軽量だ。

バッテリーをリチウムイオンに変更して、軽量化を図った。これらのアイテムにより、ステアリングダンパーやマイクロビキニカウルなどの追加にもかかわらず、標準モデルと比較して、さらに約2kg削減されている。

◆最大出力111psを発生するV型2気筒エンジン
また、モンスターSPのスポーツ性能は、加速時やコーナリング時の安定性を向上させるステアリングダンパーや、ピレリ製のディアブロ・ロッソ4タイヤを標準装備することによって、さらに高められているという。心臓部には、最大出力111ps/9250rpm、最大トルク9.5kgm/6500rpmを発生し、デスモドロミック・バルブタイミング・システムを採用したV型2気筒ガソリンエンジン「テスタストレッタ11°」を搭載している

モンスターSPの標準装備には、コーナリングABS、ドゥカティ・トラクション・コントロール、ドゥカティ・ウィリー・コントロールが含まれている。すべてのシステムは、さまざまな介入レベルに調整することが可能。スポーティなキャラクターは、ロケットスタートを可能にするローンチコントロールによっても強調されている。これらのシステムにより、モンスターは、より安全に、そのパフォーマンスをフルに発揮させることが可能になっている、と自負する。

スポーツ、ロード、ウェットの各ライディングモードにより、ライダーの好みやニーズに合わせて、モンスターのキャラクターを変化させることができる。ライディングモードは、ハンドルバーのスイッチと4.3インチのカラー TFTメーターパネルで、設定を変更することが可能だ。

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