新世代サウンドシステム《写真提供 デンソーテン》

デンソーテンは8月30日、同社の新世代サウンドシステムがトヨタ『クラウン』新型(クロスオーバー)に装着される「トヨタプレミアムサウンドシステム」として採用されたと発表した。

トヨタプレミアムサウンドシステムは、10個のスピーカーと、同社独自のデジタル信号処理技術を搭載した8chフルデジタルClass-Dアンプで構成するハイレゾ対応のサウンドシステム。「雑味の無い上質さ+車室外まで広がるようなゆとりの音空間」を目指し開発した。

デンソーテンは、スピーカー駆動によって発生する周辺部品の不要振動を見える化するために、振動シミュレーション技術を開発。車両の3Dモデルで不要振動を解析した結果をもとに、トヨタ自動車と共同で、サウンドシステムの性能を最大限に引き出せるように車両ボディ/内装形状を最適化している。

同システムは、高性能DSPにより、車室内で発生する不要なガラス反射やドア振動などによる音の乱れを信号処理で制御・補正し、元の音源をより正確に再現する。加えて、リスニングルームで音楽を聴いた時の反射音を到来方向まで忠実に車室内で再現。車室外まで広がるような心地よい音空間を実現する。

スピーカーの剛性や振幅対称性は独自形状の振動板・エッジ設計により向上し、原音に対して正確な音を再生する。また、ハイレゾの良さを活かす高性能マスタークロックを搭載。アンプ筐体も刷新し、対ノイズ性能向上・高剛性化で、音質を大幅に改善している。

トヨタ クラウン クロスオーバー《写真提供 トヨタ自動車》 理想の音空間を目指した、補正イメージ《図版提供 デンソーテン》 3Dモデルによる、スピーカー周辺の振動シミュレーション《図版提供 デンソーテン》