奥羽本線の701系普通列車。被害が大きく再開まで時間を要するとされていた東能代〜大館間は8月11日にようやく再開することに。《写真撮影 草町義和》

JR東日本秋田支社は8月10日、大雨の影響により運行見合せが続いている奥羽本線東能代以北と五能線について、8月11日の運行計画を発表した。

奥羽本線東能代以北では、東能代〜弘前間が昼頃から運行を再開するとしており、被害が大きかった東能代〜大館間も復旧する見込みとなった。一方、弘前〜新青森間では運行を見合わせるとしており、再開の目途は立っていないという。

五能線は8月10日と状況は変わらず、東能代〜能代間を除いて終日運休となる。

このほか、8月3日時点で再開までに10日前後を要するとされていた盛岡支社エリアの津軽線蟹田〜三厩(みんまや)間は、さらなる大雨のため再開の目途が立たなくなっている。

関連してJR貨物の貨物列車は、奥羽本線秋田貨物〜大館間が昼頃に再開。北陸本線・敦賀〜武生間の再開により、北陸本線・米原〜南福井間と湖西線・山科〜近江塩津間の列車が5時頃に再開することになった。

なお、北海道新幹線と線路を共用する青函トンネルでは、8月12〜16日の5日間、各日始発から15時30分頃まで貨物列車を入線させずに新幹線の210km/h運転が予定されていたが、大雨による貨物輸送への影響を考慮して8月13〜16日の4日間に変更されている。