シボレー・ブレイザー EV の「SS」《photo by Chevrolet》

シボレーは7月18日、新型電動SUVの『ブレイザーEV』(Chevrolet Blazer EV)を米国で発表した。

◆GMの新世代EV向け「アルティウム」プラットフォーム
シボレーブランドの伝統の小型SUVが、『ブレイザー』だ。そのEV版として登場したのが、ブレイザーEV。ブレイザーEVは、GMの新世代EV向け「アルティウム」プラットフォームをべースにしている。

GMのEV商品戦略の中心となるアルティアムバッテリープラットフォームには、共通の車両アーキテクチャに加えて、バッテリーセル、バッテリーモジュール、バッテリーパック、ドライブユニット、EVモーター、統合パワーエレクトロニクスなどのコンポーネントが含まれており、EV生産の基盤となっている。

ブレイザーEVは、『カマロ』や『コルベット』に触発されたアスレチックなスタイリングを備えている。高性能グレードの「RS」と「SS」には、大胆なデュアルエレメントLEDライトシグネチャーを装備した。このシグネチャーには、ドライバーが車両に接近すると、作動する照明パターンが採用された。フロントグリルのシボレーの「ボウタイ」エンブレムは、光る演出が施されている。フロントのLEDライトは、バッテリーの充電状態を表示できる。バッテリーの充電量が増えると、LEDライトの発光パターンが変化する。

◆17.7インチと11インチの2つのディスプレイ
RSとSSには、フラットボトムステアリングホイールやタービンに触発されたエアベントなどを装備した。コネクティビティの面では、ダッシュボード中央に、17.7インチのカラータッチスクリーンを配置した。車両のインフォテインメントシステムとコマンドセンターとして機能する。ドライバー正面のインストルメントクラスターには、11インチのカラードライバーインフォメーションセンターを装備しており、ダッシュボード中央のタッチスクリーンを補完する。

車両を始動するためのプッシュボタンはない。ハンズフリースタートでは、ドアを閉めた後、ドライバーがブレーキペダルを踏むだけで、発進準備が整う。キーが、ハンズフリースタートシステムを認識する。パワードオープニングチャージポートドアは、ドアに触れると電動でドアが開けられる。

スマートフォンなどに、「My Chevyアプリ」をダウンロードできる。このアプリが、充電ステーションへのルート検索と案内を支援する。

◆高性能な「SS」は0〜96km/h加速4秒以下
ブレイザーEVには、「1LT」、「2LT」、RS、SSなど、複数のグレードが用意される。駆動方式は、前輪駆動、後輪駆動、AWDが設定される。1回の充電での航続は、最も効率に優れる仕様で、最大515kmに到達する。充電に関しては、自宅などでの充電用の出力11.5kWの車載AC充電モジュールを採用した。最大出力190kWの急速DC充電機能も備えている。この場合、およそ125kmの走行に必要なバッテリー容量を、約10分で充電できる。

ブレイザーEVの頂点に立つ高性能グレードが、SSだ。SSとは、『カマロ』などに用意されてきた高性能グレード。ブレイザーEVのSSは、パフォーマンス志向の電動SUVとなる。

『ブレイザーEV SS』には、前後アクスルにモーターを搭載するAWDとなり、最大出力557hp、最大トルク89.6kgmを獲得する。「WOW(ワイドオープンワット)」モードでは、0〜96km/h加速4秒以下の性能を可能にしている。

シボレー・ブレイザー EV の「SS」《photo by Chevrolet》 シボレー・ブレイザー EV の「SS」《photo by Chevrolet》 シボレー・ブレイザー EV の「SS」《photo by Chevrolet》 シボレー・ブレイザー EV の「SS」《photo by Chevrolet》 シボレー・ブレイザー EV の「SS」《photo by Chevrolet》 シボレー・ブレイザー EV の「SS」《photo by Chevrolet》 シボレー・ブレイザー EV の「SS」《photo by Chevrolet》 シボレー・ブレイザー EV の「SS」《photo by Chevrolet》 シボレー・ブレイザー EV の「SS」《photo by Chevrolet》