ジープ・ラングラー の2023年モデル《photo by Jeep》

ジープは7月13日、『ラングラー』(Jeep Wrangler)の2023年モデルを米国で発表した。ボディカラーに2種類の新色が登場している。

◆2018年まで設定のパープルが復活
新色のひとつが、2020年に『グラディエーター』の「Faroutコンセプト」に初採用された「アール」だ。アクアマリンにヒントを得たグレーの色合いのアールが、2023年モデルのラングラーで選択できるようになった。

もうひとつの新色が、2018年にラングラー(JK型)に最後に用意されていた紫の「レイン」。このレインが、2023年モデルのラングラーで復活する。2023年モデルに限定設定されるレインは、パープル系のボディカラーを好む顧客にアピールするという。

アールとレインは、ラングラーの豊富なカラーラインナップに加わる。「スポーツ」、「サハラ」、「ルビコン」、「4xe」、「392」を含むすべてのラングラーで利用可能。米国での価格は、アールが車両本体プラス395ドル、レインが車両本体プラス495ドル。レインは10月までの期間限定で注文できる。

◆PHVの「4xe」でも新色は選択可能
2つの新色は、プラグインハイブリッド車(PHV)の『ラングラー4xe』でも選択できる。PHVパワートレインは、エンジンが直噴2.0リットル直列4気筒ガソリンターボで、最大出力270hp/5250rpm、最大トルク40.8kgm/3000rpmを発生する。このエンジンは、5800rpmまで許容する。シリンダーヘッドに直接取り付けられたツインスクロールの低慣性ターボチャージャーによって、優れたレスポンスとパフォーマンス、燃費を追求している。

従来のオルタネーターに代えて、「eトルク」と呼ばれるベルト・スタート・ジェネレーターを採用する。モーターは、8速ATと一体設計された。このモーターは、最大出力134hp、最大トルク25kgmを引き出す。エンジンとモーターを合わせたPHVシステム全体で、375hpのパワーと65kgmのトルクを獲得する。動力性能は、0〜96km/h加速が6.0秒だ。

ラングラー4xeには、回生ブレーキを搭載する。ドライバーがブレーキペダルを踏むと、パワートレインコントロールが電気モーターから最大0.25gの回生ブレーキを作動させ、車両を減速させる。これにより、ブレーキパッドの寿命が延びるという。

◆エレクトリックモードは最大およそ34km
バッテリーは、蓄電容量17kWhのリチウムイオンだ。ラングラー4xeには、「E Selec」と呼ばれる3種類の走行モードがある。ドライバーは、ステアリングホイール左側のボタンを操作して、パワートレインモードを選択する。選択したモードに関係なく、バッテリー残量が少なくなると、自動的に「ハイブリッド」モードに切り替わる。

ハイブリッドモードは基本モードで、2.0リットルエンジンと電気モーターのトルクを最適にバランスする。このモードでは、パワートレインは最初にバッテリーの電力を使用し、バッテリー残量が少なくなると、エンジンからの駆動力を追加する。

「エレクトリック」モードでは、パワートレインは、バッテリー残量が少なくなるまで、ゼロエミッションで走行する。「eセーブ」モードでは、2.0リッターエンジンからの駆動力を優先し、バッテリーの電力を節約する。ドライバーは、「Uconnect」モニターを介して、eセーブモード中に、バッテリーセーブとバッテリー充電のどちらかを選択することもできる。エレクトリックモードでは、最大およそ34kmをゼロエミッション走行できる、としている。

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