BMWは、6月23日に英国で開幕する「グッドウッド・フェスティバル・オブ・スピード」に、新型EVの『i7』(BMW i7)を出展すると発表した。i7は、新型『7シリーズ』のEVバージョンだ。
◆2個のモーターはシステム全体で544hpのパワー
i7の「xDrive60」グレードのEVパワートレインには、第5世代の「BMW eDrive」テクノロジーを導入する。フロントアクスルとリアアクスルのそれぞれに、電気モーター、パワーエレクトロニクス、トランスミッションをコンパクトに一体設計した。
フロントのモーターが最大出力258hp、最大トルク37.2kgm、リアのモーターが最大出力313hp、最大トルク38.7kgmを引き出し、システム全体で544hpのパワーと、76kgmのトルクを獲得する。パワフルなツインモーターは、0〜100km/h加速4.7秒、最高速240km/h(リミッター作動)の性能を発揮する。
バッテリーはリチウムイオンで、蓄電容量は101.7kWh。厚さ110mmのスリムな高電圧バッテリーは、車両の床下の低い位置にレイアウトされる。1回の充電での航続は、最大625km(WLTPサイクル)に到達する。バッテリーは、最大出力195kWの急速充電に対応しており、およそ10分で170kmの航続に必要なバッテリー容量を充電できる。
◆EVを示す「iブルー」のアクセント
BMWのEVに共通する「iブルー」のアクセントが配されており、セグメントをリードする持続可能性を強調している。キドニーグリルには、BMW iのロゴが付く。エアインテークの水平バー、サイドスカートとリアバンパーのトリム、フロントとリアのBMWロゴの周囲は、BMWのiブルーで仕上げている。
EVの『iX』、『i4』と比較して、充電ソフトウェアが改善されており、高電圧バッテリーの温度がより正確に制御され、充電プロファイルを保存できる。これに加えてi7では、「BMWマップス」搭載のナビゲーションシステムが、充電に最適化されたルートをより迅速かつ詳細に表示するようになった。
後席には、「エグゼクティブ・ラウンジ・シート」を採用する。後席の乗員は、足を伸ばしてくつろぐことができる。後席のドアパネルには、5.5インチのタッチスクリーンを組み込む。インフォテインメントシステムやBMWシアター・スクリーン、オートエアコン、シート設定などを、くつろいだ状態のまま、操作することができる。
◆「BMWカーブド・ディスプレイ」
新しい「マイモード」と最新世代の「iDrive」オペレーティングシステムによって、革新的なユーザーエクスペリエンスを実現することに重点を置く。マイモードを使用すると、ドライバーは車両の走行特性やインテリアの雰囲気をカスタマイズできる。
14.9インチの「BMWカーブド・ディスプレイ」に加えて、インストルメントパネル、ドア部分の新設計ライトとストリップが、現代的なルック&フィールと品質を表現する。 BMWインタラクションバーはアンビエントライトの一部であり、一体デザインのコントロールボタンも備えている。さらに、新開発のスカイラウンジパノラマガラスルーフには、個別に調整可能なLEDライトスレッドが付く。
i7の後席には、快適な移動空間だけでなく、映画のような体験を可能にする新しいエンターテインメントシステムを採用する。ルーフから展開する「BMWシアター・スクリーン」は、31.3インチのディスプレイ、32対9のパノラマ表示フォーマット、8Kのストリーミング解像度を備えたワイドスクリーンだ。後席をプライベートシネマラウンジに変え、乗員はさまざまなストリーミングオファーから個人的なエンターテインメントプログラムを選択し、楽しむことができるという。
BMW『i7』、7シリーズ 新型のEVは航続625km
2022年06月22日(水) 10時15分
関連ニュース
- トヨタ『クラウンセダン』は違う---水素を使う理由と苦労をチーフエンジニアが語る (04月17日 19時00分)
- BMWと放課後NPOが協働、未来のクルマを学ぶプロジェクト募集開始 (04月17日 09時40分)
- マツダの新型セダン、ティザー…間もなく中国で実車発表へ (04月16日 07時30分)
- 初代は意外と短命だった、VW初のFF・3ボックスセダン『ジェッタ』【懐かしのカーカタログ】 (04月14日 15時00分)
- BMWの258馬力・直4ターボエンジンを搭載、モーガン『プラス4』に改良新型 (04月13日 18時00分)