ベントレー・フライングスパー S 新型《photo by Bentley》

ベントレーは6月13日、新型『フライングスパーS』(Bentley Flying Spur S)を欧州で発表した。新型『フライングスパー』がベースの高性能モデルで、新「S」シリーズの最後を締めくくるモデルになる。

◆外装にグロスブラックのアクセント
外観は、グロスブラックのバンパーロアグリル、ダークティントのヘッドライトとテールランプ、ブラックのクアッドテールパイプフィニッシャー、フロントフェンダーのSエンブレムが特徴だ。グリルとサラウンドはブラックグロスで統一され、縦型のバーチカルベーンがそそり立つ。

トランクリッドに装着された「ウイングドB」のエンブレムと「BENTLEY」のロゴだけが、ブライトクローム仕上げだ。これは、明るく輝くメタルパーツを減らすことによって、車両のフォルムに視線を集め、より低くワイドな印象を与えるのが狙いという。

Sモデルには、新設計の22インチホイールが用意される。Y字型の5本スポークデザインで、「グロスブラック」または「ペールブロッガーサテン」仕上げが選択できる。グロスブラック仕上げとブライトマシニング仕上げを施した21インチのトライスポークホイールも、Sモデル専用に用意される。レッドのブレーキキャリパーが標準装備されている。

◆パフォーマンスを予感させるツートンカラー内装
インテリアは、滑らかなレザーとソフトな起毛仕上げの「ダイナミカ」を組み合わせた。Sモデルのパフォーマンスを予感させるツートンカラー内装を採用する。

スエード調素材のダイナミカは、ヒーター付きステアリングホイール、シフトレバー、シートクッション、シートバックレストに使用された。レザーハイドはシートボルスター、ドアパッド、インストルメントパネル周り、コンソール周りに配されている。

Sデザインのフルートシートは、オプションでキルティング仕様が選択できる。各シートのヘッドレストにはSのエンブレムが刺繍される。無償オプションで、ベントレーウイングの刺繍に変更することも可能だ。

ドライバー正面のインストルメントパネルは、クロノメーターからインスピレーションを得たデザインで、『コンチネンタルGTスピード』と共通のグラフィックが施される。金属製のSバッジを装着。イルミネーテッドトレッドプレートには、「Bentley Motors Ltd」の代わりに、Sのデザインが刻まれる。

◆4.0リットルV8ツインターボは最大出力550ps
4.0リットルV型8気筒ガソリンツインターボエンジンを搭載する。最大出力は550ps、最大トルクは78.5kgmを引き出す。0〜100km/h加速は4.0秒、最高速318km/hの性能を発揮する。

ベントレーダイナミックライド」を標準装備した。急カーブ時は、ベントレーダイナミックライドが0.3秒以内に最大1300Nmのアンチロールトルクを発生させて、ボディを水平かつ安定した状態に保つ。巡航時は、左右ホイールをデカップリングすることによって、スムーズかつしなやかなや乗り心地を追求する。

「エレクトロニック・オールホイール・ステアリング」も標準装備した。低速時には、このシステムによって後輪が最大で4.2度、前輪と逆方向に操舵され、回転半径が小さくなる。高速時には、後輪が前輪と同じ方向に操舵されるため、車線変更や追い越しの際の安定性が確保されるという。

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