三菱 eKクロスEV《写真提供 三菱自動車》

三菱自動車は、軽自動車タイプの電気自動車(EV)『eKクロス EV』を新たに設定し、今夏から販売を開始する。価格は239万8000円から293万2600円。

eKクロス EVはクリーンエネルギー自動車・インフラ導入促進補助金およびクリーンエネルギー自動車導入促進補助金の対象で、55万円の補助金を受けた場合の実質的な購入額は184万8000円からとなる。さらに地域によっては自治体からの補助金を活用でき、より購入しやすい価格となる。

グレードは、7インチカラー液晶メーターやイノベーティブペダル オペレーションモードを備えた充実装備の「G」と、それらに加えてSOSコールや9インチスマートフォン連携ナビゲーションなどを標準装備した上級仕様の「P」を用意した。

◆日常に十分な航続距離180km、EVならではの優れた走行性能
eKクロス EVは、新開発した総電力量20kWhの駆動用バッテリーを搭載し、通勤、買物や送迎といった日常使いに十分な一充電走行距離180km(WLTCモード)を実現した。充電ポートは普通充電(AC200V/14.5A)と急速充電の2つを装備。普通充電は約8時間で満充電、急速充電では約40分で80%の充電が完了する。また、駆動用バッテリーにはエアコン冷媒を用いた冷却システムを採用。電池の温度上昇を制御することで、高速走行と急速充電を繰り返したとしても、高い充電量を維持できる。

最高出力は47kW、最大トルクはガソリンターボモデルの約2倍となる195N・mを発揮する。モーターの制振性能も向上させ、EVの魅力である滑らかで力強い走りを実現。街中ではキビキビと思い通りに走り、高速道路では余裕をもってスムーズに合流できる。

ドライブモードは市街地走行に最適な「ノーマル」、モーター出力を抑えて電費を向上させる「エコ」、アクセルレスポンスがよくキビキビ走れる「スポーツ」の3種類を設定。運転状況に応じて任意で選択できる。

また、アクセルペダルの操作で加減速をコントロールできるイノベーティブペダル オペレーションモードを採用。減速時にアクセルペダルからブレーキペダルに踏み替えることなく適切な制動力が得られるため、操作のわずらわしさや疲労を軽減する。

薄型化した駆動用バッテリーは、床下の最適な位置にレイアウト。ルーフパネルの板厚を薄くすることで低重心化を図り、コーナリング時のロールを抑えた。また、前後重量配分を理想に近い56:44としたことで四輪接地荷重のバランスを最適化。サスペンションを専用チューニングとすることで、軽快感と安定感を両立した気持ちのよい操縦性、落ち着きのある質感の高い乗り心地を実現した。

また、どんな天候や路面でも安心してドライブを楽しめるよう、滑りやすい路面での発進をサポートするグリップコントロールを標準装備。雪道やぬかるんだ路面で片輪が空転した場合、スリップした車輪をブレーキ制御。グリップしている車輪に、より大きな駆動力を加えることで走破性を高める。

◆マイパイロット パーキングを初採用
先進装備では、スムーズな車庫入れをサポートする「マイパイロット パーキング」を三菱自動車として初採用。駐車可能位置を自動で検知し、後退しての駐車、前進しての駐車、縦列駐車のいずれにも対応する。また、高速道路同一車線運転支援機能「マイパイロット」を搭載。レーダークルーズコントロールシステム[ACC]と車線維持支援機能[LKA]により、車間距離と車線中央付近をキープしながら走行することで、ドライバーの負担を軽減する。7インチカラー液晶メーターには、自車のブレーキランプ点灯の有無や「マイパイロット」の作動状況などを分かりやすく表示。安全性を向上させている。

また、安全・安心で快適なカーライフをサポートする「MITSUBISHI CONNECT」を採用。万が一の際の「SOSコール」の他、駆動用バッテリー残量やドアの開閉状況が確認できる「マイカーステータスチェック」、離れたところからもエアコンが開始できる「今すぐエアコン」、充電完了等を通知する「充電管理」、車両の駐車した位置を確認できる「カーファインダー(駐車位置確認)」などの便利な機能でカーライフをサポートする。

◆頼もしい電力源となる大容量の駆動用バッテリー
自宅でV2H(Vehicle to Home)機器と接続すれば、電力使用量の多い日中に駆動用バッテリーに蓄えた電力を家庭で使用し、夜間に駆動用バッテリーを充電するなど、電力のピークシフトに貢献できる。

駆動用バッテリーに蓄えた電力は一般家庭の約一日分に相当し、例えば停電などの際にはV2H機器を介して頼もしい非常用電源として活用できる。また、V2L(Vehicle to Load)機器を介して、例えばキャンプなどのアウトドアレジャーでも電化製品などを使用できる。

◆EVならではのクリーンなデザイン
エクステリアは三菱自動車ならではのSUVテイストのデザインに、ダーククロムメッキのフロントグリルやLEDのフロントフォグランプを採用するなど、EVらしいアレンジを加え、クリーンで洗練された印象とした。

ボディカラーはクリーンな印象をもたらすミストブルーパールに、電気銅線をイメージしたカッパーメタリックのルーフを組み合わせた2トーンを新規に採用するなど、2トーン5色、モノトーン5色の全10色展開とした。

インテリアは直感的で操作しやすい電子制御セレクターレバーや7インチカラー液晶メーターを採用し、EVらしい先進的なイメージとしている。インストルメントパネルは、USBポートや随所に設けた収納スペースなど、機能性にもこだわった。7インチカラー液晶メーターは、バッテリーステータスや電費情報、ナビゲーション情報など、EVとして必要な各種情報を分かりやすく表示。また、9インチスマートフォン連携ナビゲーションは、充電スポットや目的地までの推定電池残量などを表示する。

また、駆動用バッテリーを薄型化して床下にレイアウトすることで、クラストップレベルの後席ニールームと前席ショルダールーム、荷室容量を実現。さらに荷室後方からのワンアクションでシートスライドやリヤシートバックを倒す操作を可能にするなど使い勝手にもこだわった。アンダーボックスには普通充電ケーブルを収納でき、荷室空間を有効に利用できる。

三菱 eKクロスEV《写真提供 三菱自動車》 三菱 eKクロスEV《写真提供 三菱自動車》 三菱 eKクロスEV《写真提供 三菱自動車》 三菱 eKクロスEV《写真提供 三菱自動車》 三菱 eKクロスEV《写真提供 三菱自動車》 三菱 eKクロス EV ラゲッジスペース《写真提供 三菱自動車》 三菱 eKクロスEV《写真提供 三菱自動車》 三菱 eKクロスEV《写真提供 三菱自動車》 三菱 eKクロス EV ETC2.0《写真提供 三菱自動車》 三菱 eKクロス EV シートバックポケット(助手席/モバイルポケット付)《写真提供 三菱自動車》 三菱 eKクロス EV マルチアラウンドモニター(移動物検知機能付)《写真提供 三菱自動車》 三菱 eKクロス EV 電動パーキングブレーキ《写真提供 三菱自動車》 三菱 eKクロス EV SOSコール(エアバッグ展開時自動通報機能付)《写真提供 三菱自動車》 三菱 eKクロス EV インパネ《写真提供 三菱自動車》 三菱 eKクロス EV シート《写真提供 三菱自動車》 三菱 eKクロス EV スマートフォン連携ナビゲーション《写真提供 三菱自動車》 三菱 eKクロス EV ステアリングヒーター《写真提供 三菱自動車》 三菱 eKクロス EV ステアリングスイッチ(マイパイロット)《写真提供 三菱自動車》 三菱 eKクロスEV《写真撮影 雪岡直樹》 《写真撮影 雪岡直樹》《写真提供 三菱自動車》 《写真撮影 雪岡直樹》《写真提供 三菱自動車》