レクサスRZ《写真提供 トヨタ自動車》

AGCは5月11日、Low-Eコート付き調光パノラマルーフがトヨタ自動車の電気自動車(EV)レクサス『RZ』に採用されたと発表した。

同社が開発した車載用特殊Low-Eコート技術は、高い遮熱・断熱性能を実現することでパノラマルーフの開放的な車内環境と、快適な車内温度を両立するとともに、サンシェードを廃止することによる車体の軽量化に貢献する。ヘッドクリアランス(座席に座った際の頭頂部から天井までの距離)も確保する。

また、瞬時に透過光を制御し車内の光環境を調整可能な調光タイプも用意し、楽しさ、快適さ、体験価値を提供するとしている。

従来のパノラマルーフは、光を取り込み開放的な車内空間を実現する一方で、日射熱や外気の影響を受けやすく、車内を快適に保つためにサンシェードが必要で、暑さ寒さの問題から開放感を満喫できないことが課題だった。

調光モード(スイッチオフの不透明な状態)《画像提供 AGC》 透過モード(スイッチオンのクリアな状態)《画像提供 AGC》 車載用特殊Low-Eコートの技術《画像提供 AGC》 車載用特殊Low-Eコートの技術《画像提供 AGC》 レクサスRZ《写真提供 トヨタ自動車》