三菱・アウトランダーPHEV《写真提供 三菱自動車》

三菱自動車は4月11日、自動車アセスメント(JNCAP)「自動車安全性能2021」にて、『アウトランダー』のプラグインハイブリッドEV(PHEV)モデルが最高評価「ファイブスター賞」を獲得したと発表した。

国土交通省と自動車事故対策機構(NASVA)は毎年、販売台数の多い車両を中心に、自動車の安全性能に関する様々な評価試験を行い、結果を公表している。そして「衝突安全性能評価」と「予防安全性能評価」にて、最高ランクの<Aランク>を獲得し、かつ「事故自動緊急通報装置」を搭載した車両にのみ与えられるのが最高評価「ファイブスター賞」だ。

アウトランダーPHEVモデルは、衝突安全強化ボディ(RISE)では同社初となる超高張力鋼を客室部分に採用。高エネルギーを吸収するフロント構造と変形の少ない高耐力キャビン構造を組み合わせることで、乗員の安全性と軽量化を両立した。また、7つのSRSエアバッグを全車に標準装備するなど、優れた衝突安全性能を実現している。

予防安全性能では、前方の車両や歩行者、自転車運転者(昼間のみ)を検知し、ブレーキ制御を自動的に作動させて衝突回避、または衝突被害の軽減をアシストする「衝突被害軽減ブレーキシステム[FCM]」や、壁などの障害物に加えて、前進時は人や車両も検知する「踏み間違い衝突防止アシスト[EAPM]」などを含む9つの先進運転支援機能をまとめた「e-Assist」を全車に標準装備。さらに対向車や先行車の有無を検知し、ヘッドライト照射範囲や明るさを自動的に切り替えることで優れた夜間視認性を実現する「アダプティブLEDヘッドライト[ALH]」を全車に標準装備する。

事故自動緊急通報装置では、急病時や危険を感じた時に室内のボタンを押すことでヘルプネットオペレーションセンターにつながる「SOSコール(エアバッグ展開時自動通報機能付)」を搭載。また、万が一の事故発生時には、エアバッグ展開と連動して自動通報し、救助が必要と判断された場合は車両情報に基づき、緊急車両などの出動要請を行う。

衝突被害軽減ブレーキシステム《写真提供 三菱自動車》 衝突安全強化ボディ(RISE)《写真提供 三菱自動車》 7つのSRSエアバッグ《写真提供 三菱自動車》