ボルボ C40 リチャージ《photo by Volvo Cars》

ボルボカーズは3月4日、ブランド初のEV専用車の『C40リチャージ』(Volvo C40 Recharge)に、欧州で新グレードを設定すると発表した。

◆1回の充電での航続は最大434km
新グレードは、フロントアクスルのみにモーターを搭載し、前輪を駆動する。C40リチャージにシングルモーター搭載車を追加することにより、C40リチャージの欧州でのラインナップは、4グレードに拡大する。

C40リチャージのシングルモーター搭載車には、蓄電容量69kWhのバッテリーを採用する。1回の充電での航続は、最大434km (WLTPサイクル)を可能にした。このバッテリーは、急速充電を利用すると、およそ32分で容量の80%を充電できる。

シングルモーター搭載車の434kmの航続は、ツインモーター搭載車の420kmの航続を上回る性能。シングルモーター搭載車はC40リチャージで、最も航続の長いモデルとなる。なお、ツインモーター搭載車のEVパワートレインは、フロントアクスルとリアアクスルにそれぞれモーターを搭載する。バッテリーは、蓄電容量が78kWhとした。

◆車台を共有するXC40とは違うSUVクーペ
C40リチャージは『XC40』と同じく、ボルボカーズの新世代「CMA」(コンパクト・モジュラー・アーキテクチャー)プラットフォームがベースだ。車台を共有するXC40に対して、より低く、より滑らかなSUVクーペデザインを採用した。ボルボカーズによると、ピュアEV専用車として設計された史上初のボルボ車になるという。

急速チャージャーを利用すれば、バッテリーの8割の容量を、約40分で充電できる。無線ソフトウェア更新によって、EVパワートレインのアップグレードが行われる予定だ。

ボルボカーズは今後数年のうちに、さらにいくつかのEVを発売する予定。すでに2025年までには、世界新車販売台数の50%をEV、残りをハイブリッド車で構成する計画で、2030年までには、販売するすべての車をEVにすることを目指している。

◆インフォテインメントはグーグルと共同開発
インテリアは、高めの着座位置とした。モデル専用のさまざまな色やデコレーションオプションが選択できる。C40リチャージは、天然レザーを使用しない最初のボルボ車になるという。

グーグル(Google)と共同開発され、Androidオペレーティングシステムをベースとしたインフォテインメントシステムが装備される。「Googleマップ」、「Googleアシスタント」、「GooglePlayストア」など、車載Googleアプリとサービスを顧客に提供する。

C40リチャージでは、ソフトウェアのアップデートを無線で受信する。無制限のデータ通信により、優れた接続を可能にしているという。工場から出荷された後も、時間の経過とともに改良されていく。

◆グローバルでオンラインでのみ販売
C40リチャージは、グローバル市場ではオンラインでのみ販売される。ボルボカーズの完全な電動化への動きは、オンライン販売に注力し、「Care by Volvo(ケア・バイ・ボルボ)」の名のもと、魅力的で透明性のあるユーザー向けサービスを提供することと一体となっているという。

ボルボカーズのすべての電気自動車は今後、オンラインのみで販売される。C40リチャージには、サービス、保証、ロードサイドアシスタンス、保険、自宅での充電オプションなどのアイテムを含むケアパッケージが付属。モデル提供の複雑さを軽減し、事前に選択されたモデルに焦点を当てるという計画に沿って、ボルボカーズはC40リチャージの購入プロセスを大幅に簡素化する、としている。

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