ダンロップ SP LT22《写真提供 住友ゴム工業》

住友ゴム工業は、総合的なウエット性能を大幅に高めた小型トラック・バス用オールシーズンタイヤ、ダンロップ「SP LT22」を3月1日から順次発売する。

SP LT22は、トレッドに細かな横溝(サイプ)を施すことで、エッジ成分を従来品比の約3倍にアップ。より多くの水をかき出し、いち早く路面に密着するようになり、特に滑りやすい路面におけるウエットトラクション性能が30%向上している。

タイヤトレッドと路面との実接地面積も従来品比で30%増加した。路面に車両からの力が伝わりやすくなり、特に滑りやすい路面におけるウエットブレーキ性能が24%、アスファルト路面では5%向上。雨天時でもより早く止まれる。また接地幅が広くなったことでトレッドにかかる圧力が分散。ショルダー部が早期に摩耗してしまう肩落ち摩耗を防ぐ。

リブは従来品の6列から2列減らし、1つ1つのブロックを大きくすることで、トレッド全体の剛性が向上しタイヤのふんばる力が強くなった。これによりウエット操縦安定性能が向上し、カーブ時に外側へ膨らみにくくなり、レーンチェンジ時のふらつきも抑制。さらにリブ数を減らしたことで、石噛みし易いブロックの交差ポイントが減少し、タイヤ損傷の抑制にも繋がる。

ゴムに配合するカーボンブラックは、従来品で使用していたものよりも補強層が大きい「新アクティブカーボン」に変更。ポリマーとの結びつきが強固になり、より強いゴムへ進化している。さらに、3Dサイプを採用することでブロック同士が互いを支え合い、ブロックの倒れこみを防ぎ剛性が保たれ、優れた耐摩耗性能を発揮する。

発売サイズは15インチから17.5インチまで全20サイズ、価格はオープン。

「SP LT22」および「SP LT21M」の性能比較チャート《写真提供 住友ゴム工業》 エッジ成分増加によりウエットトラクション性能が向上《写真提供 住友ゴム工業》 接地面積増加によりウエットブレーキ性能が向上《写真提供 住友ゴム工業》 ブロック拡大によりウエット操縦安定性能が向上《写真提供 住友ゴム工業》 サイズ一覧《写真提供 住友ゴム工業》 ゴムの配合変更と3Dサイプ採用で耐摩耗性能が向上《写真提供 住友ゴム工業》