インド・ムンドラ港から輸出されるスズキの輸出モデル《photo by Suzuki》

スズキのインド子会社のマルチ・スズキ(Maruti Suzuki)は1月3日、2021年のインドからの輸出台数が、過去最高の20万5450台だった、と発表した。前年実績のおよそ3倍と伸びている。

マルチ・スズキは1986年、近隣アジア市場向けに『マルチ800』などの輸出を開始した。翌1987年には、ハンガリー向けの出荷を開始し、輸出を本格化させた。以来、『アルト』、『A-スター』など、さまざまなモデルを欧州、アジアなど世界各国に供給し、輸出開始から26年後の2012年、累計輸出100万台を達成した。

さらに2018年3月、スズキの100%子会社スズキ・モーター・グジャラートで生産する車両の輸出も開始した。2021年2月には、累計輸出200万台を達成。累計100万台達成から9年で200万台に到達している。

現在マルチ・スズキは、2021年1月に輸出を開始した『ジムニー』をはじめ、『バレーノ』、『スイフト』、『ディザイア』など15のモデルを、100を超える国と地域に向けて輸出している。最近ではアフリカ、中南米、中近東といった重点市場への輸出を加速させている。スズキはインドを海外市場向け製品の重要な生産・輸出拠点と位置付けている。

なお、2021年に輸出された車両で台数の多い上位5車種は、バレーノ、ディザイア、スイフト、エスプレッソ、『ビターラ ブレッツァ』だった。

スズキ・バレーノ (インド仕様)《photo by Suzuki》 スズキ・ディザイア (インド仕様)《photo by Suzuki》 スズキ・スイフト (インド仕様)《photo by Suzuki》 スズキ・エスプレッソ(インド仕様)《photo by Suzuki》 スズキ・ビターラ・ブレッツァ (インド仕様)《photo by Suzuki》