ダイムラーとBYDのEV、デンツァ(2014年)《photo by Daimler》

ダイムラー(Daimler)は12月24日、BYDとのEV合弁、「デンツァ(DENZA)」の出資比率を変更すると発表した。現在の折半出資から、2022年にダイムラーが10%、BYDが90%の出資比率に変更する。

メルセデスベンツを擁するダイムラーと中国のBYD(比亜迪)は2010年3月、技術提携を発表した。2010年5月には、中国でEVを共同開発することを目的に、合弁会社の「深センBYDダイムラー・ニューテクノロジー社」(当時)を設立した。この合弁会社は現在、デンツァを名乗る。

デンツァは、ダイムラーとBYDが立ち上げた新ブランドとして、中国市場向けのEVを共同開発してきた。ダイムラーの持つ豊富な自動車開発のノウハウと、電池大手のBYDのバッテリー技術を融合したEVは、順次車種ラインナップを拡大している。

デンツァは現在の折半出資から、ダイムラーが10%、BYDが90%の出資比率に変更される予定だ。ダイムラーが持つデンツァの株式を、BYDに譲渡する形で行われる。株式の譲渡は、2022年の半ばに完了することを見込む。

ダイムラーとBYDは、長期的なパートナーシップの成功に引き続き注力。デンツァブランドは2022年、新モデルでさらなる成長の機会を模索していく。ダイムラーとBYDは、中国の新エネルギー車(NEV)市場の成長の可能性に自信を持っている、としている。

ダイムラーとBYDのEV、デンツァ(2014年)《photo by Daimler》 ダイムラーとBYDのEV、デンツァ(2014年)《photo by Daimler》