ホンダ SUV RS コンセプト(インドネシア国際オートショー2021)《photo by Honda》

ホンダは11月11日、インドネシア・ジャカルタで開幕した「ガイキンドインドネシア国際オートショー2021(GIIAS2021)」において、ホンダ『SUV RSコンセプト』(Honda SUV RS Concept)をワールドプレミアした。

◆「RS」の名前を付した初のSUV

ホンダSUV RSコンセプトは、スポーティなキャラクター、快適なドライビングパフォーマンス、高度なテクノロジーを組み合わせたコンパクトSUVとして開発された。ガイキンドインドネシア国際オートショー2021には、コンセプトカーとして初公開されたが、将来の市販コンパクトSUVを視野に入れたスタディモデルと見られる。

ホンダSUV RSコンセプトはまた、インドネシアのホンダのSUVとして、「RS」のネーミングを付した初のモデルになる。現地ではRSのネーミングは、スポーティなキャラクターを備えているホンダ車に冠されている。現在、RSグレードがラインナップされているインドネシア向けホンダ車には、『ブリオ』、『モビリオ』、『シティハッチバック』、新型『シビック』の合計4車種がある。

ホンダSUV RSコンセプトは、ガイキンドインドネシア国際オートショー2021のホンダブースおいて、主役の1台に位置付けられた。ホンダのブースでは、「Amplifying Joy」をテーマに、最新の製品、技術、活動を紹介している。 Amplifying Joyテーマは、さまざまな最先端の製品とテクノロジーを通じて、インドネシアの顧客に喜びをもたらし続けるというホンダの取り組みを示しているという。

◆ボディに溶け込むようなフロントグリル

ホンダSUV RSコンセプトは、ホンダR&Dアジアパシフィックとのコラボレーションで開発されたコンセプトカーだ。インドネシアのホンダチームは、コンパクトSUVプラットフォームに、ホンダのDNAを反映させたスポーティなエクステリアデザインを手がけた。ホンダSUV RSコンセプトは、スリムなボディ、シャープなライン、ボディに溶け込むようなフロントグリルが特長。これらのデザインにより、スポーティなキャラクターをさらに引き立てることを目指したという。

前後バンパーには、シルバー仕上げのアンダーガードを装着した。フロントバンパーやサイドシル、リアバンパーには、赤いラインが配されている。ブラックのフェンダーエクステンションがたくましさを追求した。ルーフレールは大型デザインで、Cピラーは傾斜したデザインとした。リアには、左右のテールランプをガーニッシュでつないだデザインを採用した。これは、新型『ヴェゼル』にも見られる手法だ。

ホンダのインドネシアにおける四輪車の生産販売子会社、ピー・ティー・ホンダプロスペクトモーターの渡邉丈洋社長は、「SUVセグメントは現在、インドネシアで非常に成長しており、顧客はさまざまな活動や道路状況に適した、よりスポーティなSUVのキャラクターを支持している。インドネシアの顧客から高い評価を得ているRSグレードを、SUVに初めて適用した。インドネシアでホンダSUV RSコンセプトをワールドプレミアしたことを誇りに思う」と述べている。

◆市販化されればヴェゼルの下に位置するコンパクトSUVに

ホンダは現在、インドネシア市場において、『HR-V』(日本名:『ヴェゼル』に相当)、『CR-V』、『BR-V』の3種類のSUVをラインナップしている。ガイキンドインドネシア国際オートショー2021では、ホンダSUV RSコンセプトの市販化に関する発表はなかったが、現地でSUV人気が高いことから、ホンダSUV RSコンセプトの市販化の可能性はある。

市販化の際には、ヴェゼルの下に位置するコンパクトSUVとなり、ホンダのインドネシア市場でのSUVラインナップを強化する役割を担うことになる。

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