一体塗装・焼付け《写真提供 日産自動車》

日産自動車は10月7日、独自のクルマづくりコンセプト「ニッサン インテリジェント ファクトリー」を導入した栃木工場の生産ラインを初公開した。

日産は、これまで高品質で高効率な生産工程や高い技能を持つ匠の技術により、高精度なクルマづくりを実現してきた。しかし、生産を取り巻く事業環境は変わりつつあり、従来の労働集約型の生産から脱却し、高齢化社会や深刻な人手不足に対応するための労働環境改革や、気候変動やパンデミック等の予期せぬ事態への対応が急務。電動化や知能化、コネクテッド技術によって、クルマの機能や構造の高度化、複雑化も急速に進んでいる。

日産はこうした環境の変化に対応し、クルマづくりのあり方を変えていく「ニッサン インテリジェント ファクトリー」を栃木工場に初めて導入した。同ファクトリーでは、より高度で複雑な技術が搭載される次世代のクルマを生産するため、生産ラインを革新。匠の磨き抜かれた技を数値化し、ロボットに伝承する。匠は現場改善や、自動化できない感性品質や複雑化する技術への対応などによってクルマづくりを支えていく。また、人には厳しい作業をロボットが助けることで、女性や高齢者も活躍できる工場とし、働き方の多様化を推進。2050年カーボンニュートラルの実現に向け、生産設備の完全電化と再生/代替エネルギーの全面適用を推進する。

なお同工場では、本年度より新型クロスオーバーEV『アリア』の生産を開始する。

あわせて日産は、生産工場にて2050年カーボンニュートラルを実現するロードマップを発表した。生産分野では、ニッサン インテリジェント ファクトリーをはじめとする車両組み立て時の生産効率を向上させるイノベーションを推進すると同時に、工場で使用するエネルギーと材料の効率を向上させることで、カーボンニュートラルを実現していく。具体的には、工場のエネルギーを削減しながら革新的な生産技術を導入し、2050年までに工場設備を全面的に電動化。同時に、使用する電気をすべて再生可能エネルギーで発電された電気と代替燃料を使って燃料電池で自家発電した電気に替えていくことで、生産工場におけるカーボンニュートラルを実現していく。

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