フォードの自動運転車によるウォルマートの顧客へのラストマイル配達《photo by Ford》

フォードモーター(Ford Motor)は9月15日、ウォルマートとアルゴAIと提携を結び、自動運転車によるラストマイルの配達サービスを開始すると発表した。

ラストマイル配達サービスには、アルゴAIの自動運転システムを搭載したフォードブランドの自動運転テスト車両を使用する。まずは、首都ワシントン、フロリダ州マイアミ、テキサス州オースティンの3都市で、ウォルマートで注文した顧客に商品を届ける。

3社の提携により、自動運転技術を手がけるアルゴAI、その技術を量産車に組み込める自動車メーカーのフォードモーター、世界最大の小売業者のウォルマートが協力する。この組み合わせは、増大する消費者のニーズに応え、ラストマイル配送の強化に向けて新技術を導入するというウォルマートの理念に基づいているという。

このマルチシティサービスにより、ウォルマートの顧客は食料品を含む商品をオンラインで注文して、顧客の自宅に直接配達してもらうことができる。サービスは年内に、米国の3都市で開始する予定だが、順次サービスエリアを拡大していく。

アルゴAIのクラウドベースのシステムを、ウォルマートのオンライン注文システムと連携させる。消費者のニーズが翌日配達や当日配達にシフトする中、とくに配達が集中している都市中心部では、自動運転車によるラストマイル配送が顧客体験を向上させる、としている。

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