ドゥカティ スクランブラー ナイトシフトと小鳥遊レイラ《写真撮影 雪岡直樹》

今回、私が試乗したのは今年の3月に発売されたドゥカティ『スクランブラー』シリーズの新作『ナイトシフト』です。スクランブラーというと、私が免許を取ったばかりの頃に基本モデルである『アイコン』を試乗しました。

ナイトシフトのエンジンは、欧州排ガス規制の最新版ユーロ5へ対応した以外、そのとき乗ったアイコンと基本的にはエンジンなどまったく同じ。大きく違うのはそのスタイルです。

◆夜の都会に溶け込むようなシックな雰囲気



カフェレーサーのようなスタイルにまとめられたナイトシフトを前にすると、まず各パーツに艶消しグレーを多用した夜の都会に溶け込むようなシックな雰囲気が印象的でした。

これまでのスクランブラーシリーズは比較的原色系が多く、年齢問わず可愛く元気に乗れるというイメージだったのに対し、ナイトシフトはちょっと違った大人っぽい仕上がりを感じさせてくれました。

ただ、最初に伝えたようにエンジンが激しくなったとか特別変わったところはないので、スクランブラーならではの乗りやすさは変わりません。

◆803ccの排気量で元気よく応えてくれる



私が初めてアイコンに乗ったとき、一番驚いたのが「なんて扱いやすいドゥカティがあるんだ」というものでした。当時はまだバイクについてあまり知識が無かったもので、ドゥカティに対してはすごく激しいバイクというイメージしかなかったんです。

それが、ポジション・足着きも楽で取り回しやすく、エンジン特性もやわらか、だけどL型2気筒特有のドロドロっとした感じを味わえる。こんなマシンもドゥカティにあったんだと感動したものです。

今回のナイトシフトもスクランブラーシリーズらしく、街乗り・高速・ワインディングとどのシーンでも楽しめるマシンに仕上がっていました。もともとスクランブラーに乗っている人たちはゆったりした走りを求めていると思うんですが、時にはちょっと元気よく走ってみたいなというときもあると思います。

そんなとき803ccの排気量でしっかりドドドドッと元気よく応えてくれるので、追い越し車線での加速が楽しくなってきます。

◆幅広バーハンドルでUターンしやすい



峠で一番印象深かったのは、とにかくUターンがしやすいことでした。これにはバーエンドミラーと同時にナイトシフトのスタイル的な特徴となっている幅広バーハンドルの恩恵があったと思います。

切れ角も十分あるので『モンスター』や『スーパースポーツ950』といった他のドゥカティよりもとてもスムーズに回れます。峠でのUターンは傾斜があったり道幅が狭かったりと大変なのですが、ナイトシフトなら女性や初心者でも安心してこなせると感じました。

シートもふかふかと柔らかくて座り心地は抜群。タンデム側とはフラットな一体型なので、後ろの人の座り心地も一緒です。大抵はタンデムシート側が硬かったりするので、2人乗りする人には嬉しいポイントでしょう。

◆ドゥカティのラインナップの中では手が届きやすい価格



ナイトシフトも他のスクランブラーシリーズ同様、エンジンは優しいけど回すとグイグイ走るというギャップに改めて魅力を感じました。価格的にもドゥカティのラインナップの中では手が届きやすい(134万9000円)ところにあるのもいいですよね。

スクランブラーシリーズにはこのナイトシフトをはじめ、いろんなスタイルのモデルがありますので、気になったらメーカーのホームページを覗いてみると貴方に合ったスクランブラーと出会えるかも!

■5つ星評価
パワーソース:★★★
フットワーク:★★★★
コンフォート:★★★★★
足着き:★★★★★
オススメ度:★★★★

小鳥遊レイラ|愛称:ことりちゃん
レースクイーンに憧れてモータースポーツ業界へ。しかしMOTOR STATION TVでの出演をきっかけに走る方に目覚めてしまい、いきなり大型二輪免許を取得。現在では2輪4輪共にサーキットを走り、一昨年に4輪のレース参戦のためJAF国内A級ライセンスを取得。先日、MFJロードレース国内ライセンスを取得して、今年は2輪でもレースに参戦予定。イベントMCから2&4輪の耐久レース参戦まで楽しむモータースポーツ女子。身長は160cm。

ドゥカティ スクランブラー ナイトシフト《写真撮影 雪岡直樹》 ドゥカティ スクランブラー ナイトシフト《写真撮影 雪岡直樹》 ドゥカティ スクランブラー ナイトシフト《写真撮影 雪岡直樹》 ドゥカティ スクランブラー ナイトシフト《写真撮影 雪岡直樹》 ドゥカティ スクランブラー ナイトシフト《写真撮影 雪岡直樹》 ドゥカティ スクランブラー ナイトシフト《写真撮影 雪岡直樹》 ドゥカティ スクランブラー ナイトシフト《写真撮影 雪岡直樹》 ドゥカティ スクランブラー ナイトシフト《写真撮影 雪岡直樹》 ドゥカティ スクランブラー ナイトシフト《写真撮影 雪岡直樹》 ドゥカティ スクランブラー ナイトシフト《写真撮影 雪岡直樹》 ドゥカティ スクランブラー ナイトシフト《写真撮影 雪岡直樹》 ドゥカティ スクランブラー ナイトシフト《写真撮影 雪岡直樹》 ドゥカティ スクランブラー ナイトシフト《写真撮影 雪岡直樹》 ドゥカティ スクランブラー ナイトシフト《写真撮影 雪岡直樹》 ドゥカティ スクランブラー ナイトシフト《写真撮影 雪岡直樹》 ドゥカティ スクランブラー ナイトシフト《写真撮影 雪岡直樹》 ドゥカティ スクランブラー ナイトシフト《写真撮影 雪岡直樹》 ドゥカティ スクランブラー ナイトシフト《写真撮影 雪岡直樹》 ドゥカティ スクランブラー ナイトシフト《写真撮影 雪岡直樹》 ドゥカティ スクランブラー ナイトシフト《写真撮影 雪岡直樹》 ドゥカティ スクランブラー ナイトシフト《写真撮影 雪岡直樹》 ドゥカティ スクランブラー ナイトシフト《写真撮影 雪岡直樹》 ドゥカティ スクランブラー ナイトシフト《写真撮影 雪岡直樹》 ドゥカティ スクランブラー ナイトシフト《写真撮影 雪岡直樹》 ドゥカティ スクランブラー ナイトシフト《写真撮影 雪岡直樹》 ドゥカティ スクランブラー ナイトシフト《写真撮影 雪岡直樹》 ドゥカティ スクランブラー ナイトシフト《写真撮影 雪岡直樹》 ドゥカティ スクランブラー ナイトシフト《写真撮影 雪岡直樹》 ドゥカティ スクランブラー ナイトシフト《写真撮影 雪岡直樹》 ドゥカティ スクランブラー ナイトシフト《写真撮影 雪岡直樹》 ドゥカティ スクランブラー ナイトシフト《写真撮影 雪岡直樹》