東武1800系カラーリバイバル200系「りょうもう」《写真提供 東武鉄道》

東武鉄道では、両毛地域と東京を結ぶ伊勢崎線特急200系「りょうもう」の1編成を1800系カラーリングに変更、8月7日に運行を開始した。鮮やかなローズレッドにホワイトのラインを2本配した1800系は、200系の前に伊勢崎線急行として活躍していた車両だ。

塗装変更は、デビューから30年たった100系スペーシアと200系りょうもうの活躍を記念したもの。日光線・伊勢崎線で活躍した歴代車両を振り返る企画だ。

1800系は1969年に伊勢崎線の急行列車として運行を開始した。カラーリング以外に、前頭部のパノラミックウインドウ、側面の幅1500mmという広い窓などが特徴だった。車内には日本で初めて飲料水の自動販売機を搭載した。当時、日光・鬼怒川線の1720系が観光用途で特急として運用されていたのに対し、ビジネス用途が主だった1800系は、特急並みの接客設備を持ちながらも急行として運用された。その結果私鉄では珍しい有料指定席急行となった。

1800系の後継として200系が1991年に登場した。1800系は、1998年3月に200系に代わるまでの29年間にわたり活躍した。200系になったりょうもうは1999年から特急に“格上げ”されている。

今般、エポックメイキングだった1800系を踏襲し、200系をローズレッドにホワイトのラインを配したカラーリングに塗装する。座席についても1800系の座席カラーに変更する。1800系カラー200系は今後も増備される予定だ。

東武のリバイバルカラー車両企画は、デビュー当時の塗装を復刻した100系スペーシアに続く第2弾。東武によるとリバイバルカラー車両の第3弾も企画されているという。

東武1800系カラーリバイバル200系「りょうもう」《写真提供 東武鉄道》 東武1800系カラーリバイバル200系「りょうもう」《写真提供 東武鉄道》 東武1800系カラーリバイバル200系「りょうもう」《写真提供 東武鉄道》 東武1800系カラーリバイバル200系「りょうもう」《写真提供 東武鉄道》 東武1800系「りょうもう」《写真提供 東武鉄道》 東武200系標準塗装《写真提供 写真AC》