さくらモーニングクルーズ Vol.108《写真撮影 嶽宮三郎》

埼玉県幸手市の県営権現堂公園桜堤駐車場で8月1日、恒例の「さくらモーニングクルーズ」が行われ、内外のクラシックカーなど約100台が集まった。

地元の自動車愛好家の集まり「オーバルフェイスカークラブ」及び「48product」の主催。毎月第1日曜日の午前中に行われており、今回で108回目となる。

新型コロナウイルスの感染拡大で首都圏3県(埼玉、神奈川、千葉)に8月2日から非常事態宣言が発令される直前での開催。あらかじめSNSなどで感染防止や予防を実践することを示し、旧車ミーティングでありがちな参加車両運転席に座らせてもらなどの行為もしないよう呼びかけた。

この日集まったのは100台ほど。基本的にはクラシックカーの集まりだが、参加規程のない自由参加型のミーティングとあって新旧バラエティに富んだ車が並んだ。

このところ参加台数が多いのがフォルクスワーゲンで、”ビートル”の『タイプ1』や”ワーゲンバス”の『タイプ2』はもとより、砂浜などを走るオフロード・キットカーの”デューン・バギー”の姿も。そんな中で、シングルナンバーを付けた、ちょっとヤレぎみのビートルがあった。車齢60年となる1961年式で、車はこれ1台の普段使いという女性オーナーだ。「あちこちぶつけたりしてサビだらけなので来年レストア予定なんです。その前の思い出作りで参加しました」。エアコン無しでの真夏のドライブも「三角窓からの風で大丈夫」とのことであった。

滅多に見られないレアな車としては、日産『オーテック・ザガートステルビオ』。2代目『レパード』をベースに、シャシーとエンジンのチューニングを日産の子会社であるオーテックジャパンが担当。そしてイタリアのカロッツェリアであるザガートがエクステリアとインテリアを仕上げたという、ハンドメイドのラグジュアリー・スポーツクーペ。わずか200台の限定生産だ。フェンダーミラーを内蔵したカーボンファイバー製ボンネットや総本革張りの内装など、今も異彩を放っていた。

このほか、BMC『ミニ』や『セブン』『ヨーロッパ』『エラン』といったロータス勢、ポルシェ『912』、オースチン・ヒーレー『3000』、デイムラー『ダブルシックス』、アルファロメオ『GT1300ジュニア』などの欧州車に、いすゞ『ジェミニ』『ベレット』、マツダ『ユーノスロードスター』、日産『スカイライン』、スズキ『セルボ』、三菱『ミニカバン』など国産車も多士済々。

「ここはいろんな車が集まってきますが、過剰な改造車や爆音を上げる車などを排斥しているのでゆったり楽しめます」とは参加者のひとり。参加料は100円で、集まったお金は会場使用料として使うほか、災害等の支援金としても使われている。車に理解が深い、紳士的なミーティングとして親しまれている所以でもあるだろう。

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