ルノーグループ本社《photo by Renault》

ルノーグループ(Renault Group)は7月28日、日産自動車の業績が、ルノーグループの2021年第2四半期(4〜6月)の純利益にプラスの効果を与えるとの見通しを発表した。

これは、日産自動車が7月28日に発表した2021年4〜6月期の連結決算の結果を受けたもの。日産の発表によると、2021年4〜6月期の連結決算は、売上高が前年同期比71%増の2兆0082億円。純利益は1145億円と、前年同期の2855億円の赤字から黒字に転じた。

黒字決算となったのは、事業構造改革の実行を通して、米国での業績を回復させたことが大きい。各市場で販売の質を向上させたことも、収益性の改善に貢献した。また、半導体の供給不足の影響を最小限に抑えるために、在庫車両の有効活用と生産調整により、販売台数を確保したことも黒字化の要因となった。

なお、ルノーグループは、日産自動車の業績がルノーグループの2021年第2四半期の純利益に与えるプラスの効果について、1億7300万ユーロ(約225億円)と見込んでいる。

日産グローバル本社(横浜市)《Photo by Tomohiro Ohsumi/ゲッティイメージズ》