ヤマハ発動機は、自動車向け製品および技術のコンセプトブランド「αlive(アライヴ)」を立ち上げ、5月26日に開幕した「人とくるまのテクノロジー展2021オンライン」に各種製品を出展した。
ヤマハ発動機は創業後まもなく、二輪車と並行して自動車に関する技術研究や開発に取り組み、高性能・高品質、さらには「上質感」と「気持ちよさ」を創出してきた。αliveは、自動車用エンジンの開発・生産技術をはじめ、蓄積されたさまざまなリソースを活かして、変わりゆく時代の要請に応えながら「五感を目覚めさせる新しいモビリティ体験」を実現する製品と技術をブランド化したもの。電動モーターユニット、パフォーマンスダンパー、ショックアブソーバーといった既存製品に加え、新開発のサウンドデバイス等を展開していく。
◆αlive AD(アコースティックデザイン)
αlive ADはパワートレインの原音と独自に開発した音源をチューニングして、エモーショナルな走行体験と車室内空間を演出するサウンドデバイスだ。長年にわたるエンジン開発の知見を活かして独自開発した音源は、エンジン車のランブル音やEV独特の高周波までリアルに再現。ドライビングシーンにおける自然な駆動感を演出しながら、ドライバーに響くエモーショナルサウンドを追求する。
◆αlive EE(エレクトリックエンジン)
・50kW電動モーターユニット
セグメントコンダクタを採用し、業界トップクラスの出力密度を達成した高出力/高効率な軽量電動モーターユニット。エンジン開発で培った鋳造技術と熱マネジメント技術により、高い冷却性能を実現する。
・350kW電動モーターユニット
高出力帯モビリティへの搭載を想定した電動モーターユニット。ギアとインバーターを一体化し、最大電圧800Vでの使用が可能。4基または複数基搭載を想定しており、4輪トータルで最大1.47MW(約2000馬力)の出力を発揮する。
◆αlive PD (パフォーマンスダンパー)
走行中の車体の変形と不快なノイズ、振動等を効果的に吸収し、高次元で上質かつ快適な走りを実現。剛性ではなく粘性減衰をボディに付加することで、操縦安定性と乗り心地の向上に貢献する。
◆αlive ET(Ex-TRAS)
ドライバーの意のままに、かつ安心できる操縦安定性と、力まずに快適に運転できる乗り心地をコンセプトに開発中のショックアブソーバー。高圧ガスによるロッドの押し出し力が車体に与える影響に着目し、引き込み方向に力を発生させる逆転の発想で開発している。
ヤマハ発動機、自動車向け新ブランド「αlive」各種製品を出展…人とくるまのテクノロジー2021
2021年05月26日(水) 15時37分
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