トヨタ・ヤリス・ウェルキャブの運転席ターンチルトシート《写真提供 トヨタ自動車》

トヨタ車体は、5月26日〜7月30日にオンラインで開催される「人とくるまのテクノロジー展2021オンライン」に新機能搭載のシート、植物材料を用いた製品、燃料電池流路部品の加工技術などを紹介すると発表した。

今回、全ての人が利用したくなるシートを目指して開発し、メーカーオプションに設定された「ターンチルトシート」を紹介する。シートが回転しながらチルトすることで、立ち上がる際、両足が地面に着くことができ、足・腰への負担を軽減できる。レバーひとつで回転&チルトするため、自身で操作が可能となり、従来の助手席に加え、初めて運転席にも設定することができる。

また、脱炭素社会の実現に向けて開発したパルプや間伐材を利用した木粉、セルロースナノファイバーの性能を紹介するとともに、それらを成形加工した自動車部品などを紹介する。

トヨタ自動車の初代燃料電池車『MIRAI』に採用された燃料電池空気極側の流路部品「3Dファインメッシュ流路」の開発・生産では、トヨタ車体独自の超精密・高速プレス加工技術を用いて3次元的な微細格子構造の連続生産を実現した。今回は120倍の生産性向上を達成した「ロータリー成形工法」を紹介する。

ターンチルトシートのイメージ《画像提供 トヨタ車体》