アルピーヌ A110 リネージ GT 2021《photo by Alpine》

アルピーヌ(Alpine)は5月12日、『A110リネージGT 2021』を発表した。欧州市場で300台が限定発売される予定だ。

◆『A110S』と同じ1.8リットルターボ搭載

A110リネージGT 2021には、シリーズの頂点に位置する『A110S』と同じパワートレインを搭載する。ベース車両は『リネージGT』で、1.8リットル直列4気筒ガソリンターボエンジンは、最大出力252ps、最大トルク32.6kgmを引き出し、後輪を駆動する。トランスミッションは、ゲトラグ製の7速デュアルクラッチ。0〜100km/h加速4.5秒、最高速250km/h(リミッター作動)の性能を備えている。

1.8リットル直列4気筒ガソリンターボエンジンを、さらなる高性能化を求めてチューニングした。ターボチャージャーのブースト圧は、より高いパフォーマンスを実現するために、0.4バールに引き上げた。その結果、最大出力はプラス40psの292ps/6400rpmを獲得する。最大トルクは32.6kgmと変わらないが、2000〜6400rpmの幅広い領域で、発生し続ける特性とした。

トランスミッションはゲトラグ製の7速デュアルクラッチ。車両重量は1134kg。動力性能は、0〜100km/h加速を4.4秒で駆け抜け、最高速は250km/hに到達する。

◆新色のマットマーキュリーシルバー

ボディカラーには、新色のマットマーキュリーシルバー仕上げを用意した。アビスブルーも選択できる。淡いゴールドのアルピーヌのモノグラムと18インチのグランプリダイヤモンドカットホイール、ゴールドのブレーキキャリパーが、2種類のボディカラーとのコントラストを追求する。テールランプはクリア仕上げのLEDとし、他のグレードとの差異化が図られた。

室内には、6方向に調整可能なサベルト製の「Comfort」レザーシートを装備した。カラーは、琥珀色または黒が用意される。ブラックレザーには、グレーのステッチが施された。ステアリングホイールの12時の位置のマーカー、「Dinamica」ヘッドライナーをはじめ、センターコンソール、ダッシュボードバイザー、エアベントには、銅織りパターンのグロスカーボンファイバートリムを採用した。助手席側のフロアマットとアルミ製フットレストも装備する。センターコンソールの下には、限定車を示すシリアルナンバープレートが添えられた。

ボディカラーがマットマーキュリーシルバーの場合、インテリアはブラックとなる。ボディカラーがアビスブルーの場合、インテリアはアンバーレザーを組み合わせている。

スポーツエキゾースト、高性能ブレーキシステムを採用する。前後のパーキングセンサー、リバースカメラ、フォーカル製オーディオシステムなど、多くのアイテムが標準装備されている。

◆欧州では「Alpineアプリ」で予約受注が可能

欧州市場では、A110シリーズのすべてのバージョンと同様に、「Alpineアプリ」を利用して予約受注が行える。まず、Appleの「iOS」、グーグルの「Android」ストアからアプリをダウンロードして、アカウントを作成。アカウントが作成されると、アルピーヌの最新ニュースの受信や車両の予約受注など、アプリのすべての機能にアクセスできる。予約受注はワンクリックで、気が変わった場合は、いつでも無料でデポジットの全額返金が受けられる。

正式なオーダー時には、最寄りのアルピーヌディーラーを選択する。この段階でも、車両の仕様を変更することができる、としている。

日本市場では、アルピーヌ・ジャポンが6月中旬に発表する予定だ。日本での販売台数、仕様、価格など詳細は、モデル発表時に公表される。

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