マセラティ グレカーレ 市販型プロトタイプ(スクープ写真)《APOLLO NEWS SERVICE》

マセラティは2月、開発中の新型クロスオーバーSUV『グレカーレ』市販型プロトタイプの画像を公開したが、その最新プロトタイプ車両をスクープサイト「Spyder7」のカメラが初めて鮮明に捉えた。

グレカーレは、同じFCAのアルファロメオ『ジュリア』や『ステルヴィオ』と共有する「ジョルジオ」プラットフォームを採用する見込みだ。マセラティ初のクロスオーバーSUV『レヴァンテ』よりもコンパクトなエントリーモデルとなり、市場ではポルシェ『マカン』、メルセデスベンツ『GLC』、BMW『X3』らと争うことになるだろう。

「Gracale」と「Trident」の文字がプリントされたカモフラージュをまとった最新プロトタイプからは、そのシルエットがくっきりと見てとれる。


レヴァンテとは異なり大きく丸みを帯びたヘッドライト、より力強いフェンダー、かなりアグレッシブな形状のフードを備えていることがわかるが、そのディティールは部分的に隠されている。またリアエンドでは、クロムトリムで区切られたスリムでスポーティなLEDテールライト、クワッドエキゾーストパイプが確認できる。

わずかに見えたキャビン内には、コントラストステッチと丸い通気孔を備えたダッシュボードのトップデザインが確認できる。インフォテインメントディスプレイが全く見えないため、フローティングデザインではなく、ダッシュボードに組み込まれている可能性がありそうだ。またレザーやその他の高級素材を多用し、無線アップデート(OTA)、ワイヤレススマートフォン充電パッドなどの装備も濃厚だろう。

パワートレインは、ステルヴィオからいくつかのエンジンが流用される可能性がある。おそらく、最高出力272hpを発揮する2.0リットル直列4気筒エンジン、ハイエンドモデルには、最高出力500hpを超える2.9リットルV型6気筒ツインターボエンジンをラインアップするだろう。

8速オートマチックと組み合わされ、全輪駆動はオプション設定となることが予想される。また遅れてフルエレクトリックバージョンやPHEVの設定も期待できるという。

グレカーレ市販型のデビューは、最速で2021年内と予想されている。

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