トヨタと第一汽車との中国合弁の一汽トヨタで現地生産されてきたクラウン(写真中央)は2020年春に生産を終了《photo by Toyota》

トヨタ自動車(Toyota)の中国部門は4月12日、中国で4月19日に開幕する上海モーターショー2021において、『クラウン』のSUV、『クラウン・クルーガー』を初公開すると発表した。

クラウンは1964年、中国で発売されて以来、現地の顧客に受け入れられてきた。トヨタはクラウンのモデルチェンジを行う度に、あらゆる時代の顧客のお気に入りのモデルを目指してきた。そこでトヨタは、中国の顧客に人気が高いSUVを、クラウンから派生させることを決めた。

『クルーガー』の名称は、2000年に日本市場で発売されたSUVに付されていた。その後、日本ではクルーガーの実質的な後継車として、『ヴァンガード』がデビューしたため、クルーガーは2007年3月、日本向けの生産を終了している。

なお、トヨタと第一汽車との中国合弁、一汽トヨタで現地生産されてきた4ドアセダンのクラウンは2020年春、生産を終了した。SUVのクラウン・クルーガーの登場によって、中国でクラウンの名称が、およそ1年ぶりに復活することになる。

トヨタ・クルーガー(2000〜2007年)《photo by Toyota》 トヨタ・クルーガー(2000〜2007年)《photo by Toyota》 トヨタ・クルーガー(2000〜2007年)《photo by Toyota》