ジープ・グラディエーター・テキサストレイル《photo by Jeep》

ジープは4月12日、ピックアップトラックの『グラディエーター』(Jeep Gladiator)に、米国テキサス州限定の「テキサストレイル」を設定すると発表した。

テキサストレイルは、ジープが米国最大のピックアップトラック市場のテキサス州に敬意を表して開発された。テキサス州と米国南西部が、ピックアップトラックのビッグマーケットであり、ジープがテキサス州限定のピックアップトラックを設定するのは、今回が初めてという。

◆32インチタイヤなどでオフロード性能を追求

グラディエーターのテキサストレイルには、32インチのマッドテレーンタイヤ、17インチのミッドグロスブラックアルミホイールを装備した。32インチのタイヤが、「ジープコマンドトラック」と呼ばれるパートタイム4x4システムや、2.72:1のローレンジギア比を備えた2速トランスファーケースと組み合わせられ、グラディエーターのオフロード性能を強化するという。

エクステリアは、タフさが強調されている。ボンネットフードとテールゲートには、テキサストレイルのデカールが装着された。このデカールには、テキサス独立宣言(1836年)に敬意を表して、1836の文字が添えられた。

テキサストレイルには、サイドステップ、トレーラー牽引システム、ブラックレザーシート、7インチのラジオを標準装備した。黒いハードトップには、テキサストレイルのロゴが入る。

グラディエーターのテキサストレイルは、ボディカラーに、ブラック、ホワイト、スナズベリー、グラナイトクリスタル、サージ、ナチョ、ハイドロブルー、ファイアクラッカーレッド、ビレットシルバー、スティンググレーの合計10色をラインナップしている。

◆トルクフルなディーゼルとガソリンエンジンを設定

パワートレインは、3.0リットルV型6気筒ターボディーゼルの「EcoDiesel」エンジンが、最大出力260hp、最大トルク61.2kgmを引き出す。このエンジンには、低回転域でも高いパフォーマンスを実現するように設計された低摩擦ベアリング付きターボチャージャーを採用する。ガソリンエンジンは、軽量かつ高効率な3.6リットルV型6気筒「ペンタスター」を搭載する。最大出力は285hp、最大トルクは40kgmを引き出す。

アイドリングストップの「エンジンストップスタート(ESS)」が付く。トランスミッションは「TorqueFlite8HP75」と呼ばれる8速ATを組み合わせた。この8速ATは、低回転域を重視したチューニングを施し、過酷なオフロード走行での走破性を追求している。

◆オフロードコース走破時に専用アプリで「トレイルバッジ」を獲得

ジープグラディエイターのテキサストレイルは、トラクション、最低地上高、機動性、渡河性能など、困難なオフロードでも、車両が機能するように設計されていることを示す「トレイルバッジ」が付く。

さらに、専用アプリの「Jeep Badge of Honor」を利用すると、オフロードファンは困難なオフロードコースを走破した際に、ジープ車用のユニークなトレイルバッジを獲得できる。テキサス州には現在、ビッグベンド国立公園の「ブラックギャップ4x4トレイル」と、テキサス州ブリッジポートの「ノースウエストOHVパーク」の2つのトレイルバッジ対応オフロードコースがある。

ジープグラディエイターのテキサストレイルのベース価格は、4万0435ドル(約440万円)。現在、テキサス州のジープディーラーで購入できる、としている。

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