アストンマーティンAMR21《Photo by Aston Martin Cognizant F1 Team》

3月を迎え、F1の今季型マシン発表が“ラッシュ”状態だ。3日には新生アストンマーティンが「AMR21」を公開。他にも王者メルセデスの「W12」、アルピーヌ(前ルノー)の「A521」といったマシンが続々とアンベールされている。

2月中に今季型マシンを発表したのは、マクラーレン、アルファタウリ、レッドブル、アルファロメオの4陣営。3月に入って2〜3日に3陣営が続いた。そのなかには今季、新たなチーム名(コンストラクター名)で臨む2陣営が含まれている。2日にはルノーから変わったアルピーヌの「A521」(既報参照)が、そして3日にはレーシングポイントから変わったアストンマーティンの「AMR21」が公開されている。

アストンマーティンの名のマシンがF1世界選手権に参戦するのは1960年以来、実に61年ぶりとされる。今回は、かつてのジョーダン、フォースインディアなどの系譜を継ぐレーシングポイントからの新生というかたちで「Aston Martin Cognizant F1 Team」が誕生、アストンマーティンとして久々のF1参戦実現に至った。

アストンマーティンAMR21(メルセデス製パワーユニット搭載)のレースドライバーは、陣営に残留したかたちのランス・ストロール(昨季の決勝最高成績は3位)と、フェラーリから移籍のセバスチャン・ベッテル。かつてレッドブル在籍期には2010〜13年と4年連続でF1王座を極めたベッテルが、自身の復活と新生アストンマーティンの躍進を狙う。

昨季、レーシングポイントとして戦った最終シーズンには1勝(セルジオ・ペレス)をあげ、ポールポジション獲得も1回(ストロール)、コンストラクターズランキング4位と健闘した陣営だけに、アストンマーティンへの変貌とベッテルの加入により、今季は一層の飛躍が期待されるところだ。なお、AMR21は現地4日、チーム本拠に近い英国シルバーストン・サーキットで初走行予定となっている。

また、7年連続でドライバー&コンストラクター両部門の王座を獲得中のメルセデス(Mercedes-AMG Petronas F1 Team)は2日に2021年型マシン「F1 W12 E Performance」を発表。レースドライバーは2017〜20年と変わらず、5年連続8回目の個人王座を目指すルイス・ハミルトンと、自身初王座を狙うバルテリ・ボッタスである。

F1のプレシーズン合同テストは3月12〜14日、開幕予定地のバーレーン・インターナショナル・サーキットにて実施される予定。2021年開幕戦は3月28日決勝予定のバーレーンGPとなっている。

アストンマーティンAMR21《Photo by Aston Martin Cognizant F1 Team》 アストンマーティンAMR21《Photo by Aston Martin Cognizant F1 Team》 アストンマーティンAMR21《Photo by Aston Martin Cognizant F1 Team》 アストンマーティンAMR21《Photo by Aston Martin Cognizant F1 Team》 ランス・ストロール《Photo by Aston Martin Cognizant F1 Team》 セバスチャン・ベッテル《Photo by Aston Martin Cognizant F1 Team》 アルピーヌA521《Photo by Alpine  F1 Team》 メルセデス-AMG F1 W12 E Performance《Photo by Mercedes-AMG Petronas F1 Team》 メルセデス-AMG F1 W12 E Performance《Photo by Mercedes-AMG Petronas F1 Team》 メルセデス-AMG F1 W12 E Performance《Photo by Mercedes-AMG Petronas F1 Team》 メルセデス-AMG F1 W12 E Performance(後方、左からハミルトン、トト・ウォルフ代表、ボッタス)《Photo by Mercedes-AMG Petronas F1 Team》