GRモーターオイル ラインアップ《写真提供 トヨタ自動車》

トヨタGAZOOレーシング(TGR)は、スポーツ走行向けエンジンオイル「GRモーターオイル」に新シリーズ「エンデュランス 0W-20」を追加設定し、1月15日より発売する。価格(税抜)は1万2800円(4L缶)。

TGRはニュルブルクリンク24時間耐久レース参戦で培ったレース用オイルの材料技術をベースに、市販車用の高レスポンススポーツオイルとして「GRモーターオイル」を2018年9月に発売。サーキット走行を重視したハイパフォーマンス仕様の「サーキット」と、街乗りやワインディングロードでレスポンスとしっとりとした回転フィーリングを楽しめる「ツーリング」の2種類をラインアップしている。

今回追加設定したエンデュランス 0W-20は、『GRヤリス』に搭載されている高出力ターボエンジンに適合した新たなスポーツオイルだ。従来のサーキット/ツーリングと同様、最新の高性能ベースオイルやモリブデン化合物を含む摩擦低減剤を採用。GRモーターオイルの優れたレスポンスを継承しつつ、粘度指数向上剤(ポリマー)を使わない「ノンポリマー処方」とすることで、サーキットでの長時間連続走行のような、より過酷な状況下でもせん断による粘度低下が少ないオイルとなっている。

TGRでは、高温・高負荷状態を再現する厳しいせん断試験を実施。その前後での粘度低下率を調べると、一般用途として販売されているオイルで8〜10%程度のものが多いのに対し、新製品は2.6%と低下を大幅に抑制している。また、開発にあたり、約200時間にわたる高回転での連続高負荷運転によるエンジン耐久試験を実施。安心して利用できるよう、車両に最適な性能検証と信頼性確保に努めている。

なお、エンデュランス 0W-20発売と同時に、2021年より開幕のワンメイクレース「ヤリスカップ」専用車を含む0W-16使用推奨車種のスポーツ走行用に最適な「サーキット 0W-16」や、塗るだけで帯電防止による操縦性の変化を楽しめる「GRエアロスタビライジングガラスコート」、インジェクタや燃焼室周りのデポジット除去に効果のある「GRインジェクタクリーナー」も1月15日より販売を開始する。

GRエアロスタビライジングガラスコート《写真提供 トヨタ自動車》 GRインジェクタクリーナー《写真提供 トヨタ自動車》 サーキット ラインアップ《写真提供 トヨタ自動車》 エンデュランス《写真提供 トヨタ自動車》