ホンダ N-BOX カスタム 改良新型《写真撮影 中野英幸》

12月24日に発表された新型『N-BOX』。今回の新型はマイナーチェンジを受けたものだが、スタイリングは意匠がほとんど変わっていない標準車に対し、「カスタム」はフロントグリルやバンパーなど造形に変更が入っている。

そして注目は、ナンバープレートの取り付け位置。以前は全車とも運転席側にずらして取り付けられていたのだが、新型のカスタムは中央に変更されたのだ(標準車は従来通り)。果たして、そこにはどんな事情があるのだろうか? そもそも、ナンバープレートの取り付け位置はなぜ中央ではないのか? 

「(ナンバープレートを中央にすると)ラジエターを隠し、エンジンルームに入る風も遮ってしまう。だから(中央から)ずらすと効率が上がるのです。軽自動車固有のレイアウトの都合ですね」と新型N-BOXの開発をまとめた本田技研工業ものづくりセンターの宮本渉氏は話す。

すると気になるのが、新型で実施した取り付け位置の中央への変更。なぜ実現できたのだろう。そしてどんな狙いがあるのだろうか。

「新型は、王者のカスタムを完成させるにはナンバープレートを中央にしたほうがいいのではないだろうか、という思いで中央に変更しました」(宮本氏)

それに伴い、ラジエターにしっかりと風が当たり、エンジンルームにも風が流れるように内部のレイアウトが変更されているのかと思いきや…「ラジエターの位置は変えていません。デザインなどを工夫して、冷却性能に影響が出ないように対策をし、実現したのです」(宮本氏)とのこと。

「(一部の輸入車などを除き)一般的に、ナンバープレートがオフセットしているのは軽自動車特有ですよね。だからこそ、それがスタイリングにおける軽自動車っぽさの理由にもなっている。そこで今回はカスタムの顔つきを変えるタイミングで、思い切ってナンバープレートを中央へ取り付けることにしました」(宮本氏)

軽自動車のナンバープレートといえば普通車の白とは異なる黄色だが、現在は期間限定でオリンピック記念の白いナンバープレートを選ぶこともできる。N-BOXカスタムはルックスが立派だから、白いナンバープレートを選べば少し離れると軽自動車には見えない堂々とした雰囲気になるだろう。

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