トヨタ自動車の欧州部門は12月8日、フランスの生産子会社のTMMF(トヨタ・モーター・マニュファクチャリング・フランス)における『ヤリス』(Toyota Yaris)の累計生産台数が、400万台に到達した、と発表した。
TMMFは2001年1月末、ヤリスの現地生産を開始し、主に欧州市場に出荷してきた。2013年5月からは、北米向けの生産も、日本から移管された。累計生産台数400万台は、生産開始からおよそ20年で達成した記録となる。
累計生産400万台目となったヤリスは、新型『ヤリス ハイブリッド』。ハイブリッドシステムは、可変バルブタイミングを備えた新開発の1.5リットル直列3気筒ガソリン「ダイナミックフォース」アトキンソンサイクルエンジン(最大出力91hp、最大トルク12.2kgm)に、モーター(最大出力80hp、最大トルク14.4kgm)を組み合わせたものだ。システム全体の高効率化とハイブリッドシステム専用のエンジン設計を行い、他の全てのハイブリッドユニットも新開発した。
システム全体の出力は従来型比で15%強化されており、116hpを獲得する。加速性能も引き上げられた。欧州仕様の場合、0〜100km/h加速は10.5秒、最高速は175km/hの性能を発揮する。
欧州仕様車には、蓄電容量を増やした新しいリチウムイオンバッテリーを採用した。従来型のニッケル水素バッテリーよりも27%軽量という。欧州仕様車の環境性能は、NEDC(新欧州サイクル)が複合モード燃費34.5km/リットル、CO2排出量64g/km。WLTPが複合モード燃費27km/リットル、CO2排出量85g/kmと公表されている。
トヨタ ヤリス、欧州生産400万台…約20年で達成
2020年12月12日(土) 07時15分
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