PRIDE指標の最高ランク「ゴールド」取得《写真提供 日産自動車》

日産自動車と三菱自動車およびブリヂストンは11月11日、LGBTなど性的マイノリティに関する企業の取り組みへの評価指標「PRIDE指標」にて、最高ランクの「ゴールド」を受賞したと発表した。

PRIDE指標は、職場におけるLGBTに関する取り組みの評価指標で、LGBTが働きやすい職場づくりの具体的な施策を社会に広めることを目的に設立された任意団体「work with Pride」が2016年に策定したもの。「Policy(行動宣言)」「Representation(当事者コミュニティ)」「Inspiration(啓発活動)」「Development(人事制度・プログラム)」「Engagement/Empowerment(社会貢献・渉外活動)」、PRIDEの各文字に合わせた5つの指標の総合点に応じて、ゴールド、シルバー、ブロンズの3段階で評価・表彰される。

日産自動車は全従業員向けLGBT e-LearningやLGBTセミナー等の社内啓発活動を定期的に実施し、2019年8月からは結婚事由により取得可能な休暇制度および結婚祝金の支給を同性婚および事実婚への適用を開始した。また社外の取り組みとして、アジア最大級のLGBTイベント「東京レインボープライド」に2019年度は初の単独出展を行い、2020年度もオンラインで参加している。同社のゴールド評価獲得は4年連続となる。

三菱自動車は、外部講師によるLGBT理解促進セミナーの継続的な開催や、e-learningでの学習に加え、オリジナルの「ALLY(アライ)ステッカー」を配布。社内におけるALLY(LGBTの人たちを積極的に支援し行動する人)の見える化を推進している。さらに、2019年9月より社員就業規則を一部変更。同性婚の結婚休暇の取得が可能となった。同社のゴールド評価獲得は3年連続となる。

ブリヂストンは、2020年の新たな取り組みとして、ダイバーシティ&インクルージョン(D&I)の意識醸成を目的としたイベント「みんなのD&Iを語ろう」の定期開催を開始した。LGBTをテーマとする回では、同社と包括的協定を締結しているお茶の水女子大学の学生と共同でイベントを企画・実行。様々な視点からの活発な意見交換やより深い理解の促進につながるような工夫をしている。同社のゴールド評価獲得は3年連続となる。