J.D.パワージャパンは10月22日、「2020年日本ナビゲーションシステム顧客満足度調査(市販ナビカテゴリー)」の結果を発表。アルパインが2012年のビッグ Xシリーズから9年連続トップとなった。
調査はナビに関する総合的な評価を「ナビゲーション機能・性能」、「音楽や映像関連機能・性能」、「モニター」、「デザイン・質感」、「操作性」、「各種機能・アプリ、サービス」の6つのファクターを設定し、2018年4月〜2020年3月に市販ナビを購入したユーザーを対象にWEB調査を実施。各ファクターの詳細評価項目に関する1920人のユーザー評価を基に総合満足度を1000点満点で算出した。
調査結果によると、調査対象全ブランドの業界平均スコアは前年比+8ポイントの631ポイントと緩やかに改善。また、5ブランド中3社が同スコアという結果になり、ブランド間のスコア差は縮小傾向にある。ファクター別では6ファクターのうち「モニター」が648ポイントと最も高かった。最も低かったのは「操作性」の606ポイントで、ここ2年間変わらない。純正ナビカテゴリーでも同様の傾向が見られ、純正ナビ、市版ナビ共通の課題であると言える。
「音楽・映像機能」は638ポイントと前年比+14ポイントで最も改善が見られ、この2年間で向上している。利用ソース別で見ると、ラジオやCD、ワンセグ/フルセグTV使用経験者よりも、ハードディスクやメモリー、DVD/ブルーレイの使用経験者の方が満足度は高く、インターネットラジオ/インターネット音楽配信・動画配信/ストリーミングサービス使用経験者ではさらに高まる傾向。スマホ連携は66%が接続経験あり、ここ2年で+10ポイントと増加傾向にある。
また今回の調査では、次回ナビ購入時に、通信機能を使った機能・アプリ、サービスに関心があるかを尋ねている。その結果、「地図情報の更新」が33%、「ニュースや天気予報等の情報サービス機能・アプリ」が26%。いずれも昨年比+5ポイントと相対的に高いことを確認した。
ブランド別の総合満足度ランキングでは、アルパインが全ファクターでランキング対象ブランド中、最も高い評価を獲得。694ポイントをマークし、9年連続の1位となった。2位はパイオニアで628ポイント。パナソニック、デンソーテン、ケンウッドはいずれも619ポイントで3位となった。
市販ナビ顧客満足度、ビッグXシリーズのアルパインが9年連続トップ…JDパワー調査
2020年10月23日(金) 14時00分
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