『エルグランド』改良新型を発売した日産自動車は、「家族の車利用の実態」について調査を実施。コロナ禍において、家族の間でも一定のディスタンスが求められていることが判明した。
調査は全国の30代から50代で、子どもがいる男女300名を対象に実施。まず、コロナ禍における家族の移動手段を尋ねたところ、「自家用車」が88.7%と圧倒的に高い数値となった。コロナ禍での移動では公共交通機関を避け、より安全に移動する手段の一つとして「自家用車」が注目されているようだ。さらに、アフターコロナでも積極的に利用したい手段についても「自家用車」が76.3%と多数を占める結果となった。
次に車内空間に対する家族のニーズを調査したところ、ストレスを感じる要因として、「車内空間の狭さ」が34.7%で一番多く、2人に1人が車内空間の狭さにストレスを感じていることがわかった。また、58%が家族間でも適度な距離を保つ必要があると回答。家族においても一定のディスタンスが必要だということがわかった。自家用車に求める機能についても、「家族が広々座れるスペース」や「くつろげる快適性」を求める声が多く、75%が自家用車にリビングのような広くて快適にくつろげる居心地も求めていることがわかった。
今回の調査結果について、脳研究者の池谷裕二氏がコメントを寄せている。
人の周囲には、その人にとっての個人的な空間(パーソナルスペース)があり、そこに他人が入り込むと心理的不快感が生じます。典型的なアジアの家族では、自分の左右40cmほどが他者との境界線といわれています。
普通車の後部座席でこの距離を確保することはしばしば難しいため、とくに長距離を移動する場合は、少しでも広いスペースが確保できる車が望まれ、上部の天井方向にゆとりがあるほうが左右のパーソナルスペースの許容が高まることも知られています。このように「車内」という閉鎖空間だからこそ、ゆとりは極めて大切な要素となります。
コロナ禍では「家族でもディスタンス」、自家用車に求められるゆとりの空間
2020年10月13日(火) 15時00分
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