トヨタ自動車のオーストラリア部門は10月1日、『GRヤリス』(Toyota GR Yaris)の最初の1000台が、予約受注開始から7日で完売した、と発表した。
GRヤリスは、WRCに学び、WRCで勝つために、「TMR」(トミ・マキネン・レーシング)と共同開発したスポーツカーシリーズ「GR」のオリジナルモデルだ。
GRヤリスには、新開発の小型軽量ハイパワーユニットの直噴1.6リットル直列3気筒ガソリンターボエンジンを積む。「TNGA」(トヨタ・ニュー・グローバル・アーキテクチャ)エンジンの高速燃焼コンセプトに加えて、軽量な運動部品採用によるエンジンの高回転化、ターボチャージャーなど吸排気系の最適化によって、オーストラリア仕様の場合、最大出力272hp、最大トルク37.7kgmを獲得した。このスペックは、3気筒エンジンとして世界最高レベルという。このエンジンを、リズミカルな変速を可能にした6速MTの「iMT」と組み合わせる。
新型エンジンが生み出すパワーは、多板クラッチによる前後駆動力可変システム採用の新開発スポーツ4WDシステムの「GR-FOUR」によって、四輪に伝えられる。前後駆動力配分の自由度を拡大し、より卓越した走行安定性を追求している。
このGR ヤリスの最初の1000台が、オーストラリアで予約受注を開始してから、7日で完売した。現地では1999年、セリカ『GT-FOUR』の導入を終了した。トヨタのオーストラリア部門は、およそ20年ぶりの完全自社開発のトヨタ製スポーツカー(注:『86』はスバルとの共同開発車。新型『スープラ』はBMWとの共同開発車)に対する顧客の驚くべき反応、としている。
トヨタ GRヤリス、最初の1000台が7日で完売…オーストラリア
2020年10月05日(月) 16時00分
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