メルセデスベンツのドイツ・ブレーメン工場の900万目の生産車両としてラインオフしたEQC《photo by Daimler》

メルセデスベンツ(Mercedes-Benz)は9月15日、ドイツ・ブレーメン工場の900万目の生産車両として、EVの『EQC』がラインオフした、と発表した。

ブレーメン工場は、メルセデスベンツの主力工場のひとつ。同工場では現在、『Cクラス』をはじめ、『Eクラスクーペ』、『Eクラスカブリオレ』、『GLC』、『SL』など合計10車種を組み立てており、2019年は年間36万台以上を生産した。とくに、Cクラスは、ブレーメン工場が世界のマザー工場の役割を担う。

このブレーメン工場の900万目の生産車両として、EVのEQCがラインオフした。「EQ」は、メルセデスベンツが立ち上げた電動車に特化したサブブランドだ。EQブランドの最初の市販車として登場したEVが、SUVのEQCとなる。EQCは電動SUVで、ボディサイズは、全長4761mm、全幅1884mm、全高1623mm、ホイールベース2873mmだ。

EQCには、メルセデスベンツが新開発した電動パワートレインを採用する。モーターは前後に2個搭載し、4輪を駆動する4WDの「4MATIC」になる。2個のモーターは、合計で最大出力408hp、最大トルク77.5kgmを引き出す。前後アクスル間で走行状況に応じて、トルク配分を行う。動力性能は、0〜100km/h加速を5.1秒で駆け抜ける。最高速はリミッターによって、180km/hに制限される。

バッテリーはリチウムイオンで、蓄電容量は80kWhと大容量だ。重量は652kgで、車体中央の低い場所にレイアウトされる。1回の充電での航続は、欧州のNEDC(新欧州サイクル)計測モードで最大471kmだ。急速充電は、欧州や米国ではコンボ方式、日本や中国ではチャデモ方式に対応しており、バッテリーの80%の容量なら、充電はおよそ40分で完了する。

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