トヨタ GRヤリス《写真撮影 中野英幸》

トヨタ自動車は9月4日、高性能スポーツ『GRヤリス』の販売を開始。グレード体系、および価格が明らかになった。また発売を記念して、GRヤリスの雄姿を披露するオンラインイベント「GR YARIS ONLINE FES」を9月16日に開催する。

◆逆転の発想でモータースポーツ用車両を市販化


GRヤリスは、トヨタGAZOOレーシングWRT(World Rally Team)に学んだ「WRCで競争力あるクルマづくり」や、開発初期からの社外プロドライバーによる評価によって、世界のあらゆる道でも思い通りに操れ「誰もが安心して意のままに運転できる」クルマとして誕生。マスタードライバーである“モリゾウ”こと豊田章男社長の「トヨタのスポーツカーを取り戻したい」という想いのもと、「モータースポーツ用の車両を市販化する」という逆転の発想で開発したトヨタ初となるモデルだ。

GRヤリスは、アッパーボディにアルミ素材のエンジンフード、バックドア、ドアパネルに加え、形状自由度の高いSMC工法で成形されたCFRP素材のルーフパネルを採用。軽量化を図りながら優れた空力性能を示す強固な3ドアタイプのキャビンとしている。


さらに、前後のサスペンションセッティングの最適化を行うなど、WRC参戦を通じて蓄積してきた知見やノウハウを投入。ベースモデルとなる「RZ」、走りを気軽に楽しめる「RS」、競技ベース用の「RC」といった3つの個性あるモデルを用意する。

RZは、最高出力272psを発生する新開発の小型軽量ハイパワー1.6リットル直列3気筒直噴ターボエンジンを搭載する高出力モデル。6速マニュアルトランスミッション「iMT」、多板クラッチによる前後駆動力可変システム採用の新開発スポーツ4WDシステム「GR-FOUR」を組み合わせ、卓越した走行安定性、圧倒的な加速と気持ちの良いエンジン回転数の伸びを体感できる。

価格はRZが396万円、冷却スプレー機能付空冷インタークーラー、トルセンLSD、BBS製鍛造アルミホイール/ミシュラン パイロットスポーツ4Sを標準装備するRZハイパフォーマンスが456万円。


RSは、最高出力120psの1.5リットル直列3気筒ダイナミックフォースエンジンを搭載するFFモデル。トランスミッションは、発進用ギヤを追加し低速から高速域まで力強くダイレクトな走りを実現するダイレクトシフト-CVTを採用し、マニュアル感覚の10速パドルシフトで、GRの研ぎ澄まされた走りを気軽に楽しめる。

18.2km/リットル(WLTCモード)の低燃費を実現する一方、スポーツ走行はもちろん、日常生活の中でも、安全な速度域でパワーを使い切れる楽しさや、意のままに車両をコントロールする「気持ち良さ」を提供する。価格は265万円。


RCは、RZをベースに、走りに必要なモノ以外を極力排除した競技ベース用軽量モデル。車両重量は1250kgと、RZに対し、30kgの軽量化を果たしている。高出力1.6リットル直列3気筒直噴ターボエンジン、スポーツ4WDシステム「GR FOUR」などの基本性能は継承しつつ、ラリー用小径タイヤの装着を考慮した16インチベンチレーテッドディスクブレーキを装備する。価格は330万円。

あわせて、GRヤリスの魅力を最大限に引き出すカスタマイズパーツ 「GRパーツ」 を設定。GRヤリスでレースに参加する人から、日常生活の中でも 「気持ち良い」走りを楽しみたい人まで、幅広い商品をラインアップ。競技仕様のGRパーツでは、社外のプロドライバーたちとつくり込みを実施。レースに勝つための技術を惜しみなく投入した。



◆オンラインイベントでは“モリゾウ”とのVR同乗体験も

発売記念オンラインイベント「GR YARIS ONLINE FES」は9月16日19時30分〜21時(予定)に開催。トヨタGAZOOレーシング公式YouTubeチャンネルで配信する。ファンイベント(19時30分〜20時05分)とGRヤリス オンラインQ&A(20時15分〜21時)の2部構成。ファンイベントでは、GRヤリスの開発に込めた想いや開発ヒストリー、さらにGRヤリスの生産工場「GRファクトリー」についても紹介。


そのほか、“モリゾウ”こと豊田章男社長が運転するGRヤリスの走りを、VRで同乗体験できる機会も用意する。

イベントの詳細については、トヨタGAZOOレーシング公式サイトで随時公開していく。

トヨタ GRヤリス《写真撮影 中野英幸》 トヨタ GRヤリス RZ“High Performance”(左)とヤリスWRC《写真撮影 中野英幸》 トヨタ GRヤリス RZ 競技向けGRパーツ装着車(左)《写真撮影 中野英幸》 トヨタ GRヤリス RZ《写真撮影 中野英幸》 トヨタ GRヤリス RS《写真撮影 中野英幸》 トヨタ GRヤリス《写真撮影 中野英幸》 18インチ鍛造アルミホイール(BBS製)《写真撮影 中野英幸》 18インチ鋳造アルミホイール(ENKEI製)《写真撮影 中野英幸》 トヨタ GRヤリス GRパーツ装着車《写真撮影 中野英幸》 トヨタ GRヤリス GRパーツ装着車《写真撮影 中野英幸》 競技向けGRパーツ《写真撮影 中野英幸》 トヨタ GRヤリス RZ“High Performance”《写真提供 トヨタ自動車》 トヨタ GRヤリス RZ“High Performance”《写真提供 トヨタ自動車》 トヨタ GRヤリス“High Performance”《写真提供 トヨタ自動車》 トヨタ GRヤリス“High Performance”《写真提供 トヨタ自動車》 トヨタ GRヤリス“High Performance”《写真提供 トヨタ自動車》 トヨタ GRヤリス RC《写真提供 トヨタ自動車》 トヨタ GRヤリス RC《写真提供 トヨタ自動車》 トヨタ GRヤリス RS《写真提供 トヨタ自動車》 1.5リットルダイナミックフォースエンジン M15A-FKS《写真提供 トヨタ自動車》 ダイレクトシフトCVT《写真提供 トヨタ自動車》 トヨタ GRヤリス 前後サスペンション《写真提供 トヨタ自動車》 電子制御多板クラッチ《写真提供 トヨタ自動車》 トヨタ GRヤリスのトルセンLSD《写真提供 トヨタ自動車》 トヨタ GRヤリス カーボンルーフ《写真提供 トヨタ自動車》 トヨタ GRヤリス RZ“High Performance”《写真提供 トヨタ自動車》 トヨタ GRヤリス RZ“High Performance”《写真提供 トヨタ自動車》 トヨタ GRヤリス RZ“High Performance”《写真提供 トヨタ自動車》 トヨタ GRヤリス RZ“High Performance” BBS 18インチ鍛造アルミホイール《写真提供 トヨタ自動車》 トヨタ GRヤリス RZ《写真提供 トヨタ自動車》 トヨタ GRヤリス RZ《写真提供 トヨタ自動車》 トヨタ GRヤリス RZ《写真提供 トヨタ自動車》 トヨタ GRヤリス RZ《写真提供 トヨタ自動車》 トヨタ GRヤリス RS《写真提供 トヨタ自動車》 トヨタ GRヤリス RS《写真提供 トヨタ自動車》 トヨタ GRヤリス RS《写真提供 トヨタ自動車》 トヨタ GRヤリス RS《写真提供 トヨタ自動車》 トヨタ GRヤリス RC用フロントサスペンション《写真提供 トヨタ自動車》 トヨタ GRヤリス RC用ベンチレーテッドディスクブレーキ(16インチ)《写真提供 トヨタ自動車》 トヨタ GRヤリス RC《写真提供 トヨタ自動車》 18インチ鋳造アルミホイール(ENKEI製)《写真提供 トヨタ自動車》 18インチ鍛造アルミホイール(BBS製)《写真提供 トヨタ自動車》 GRパーツ《写真提供 トヨタ自動車》 GRパーツ GR機械式LSD《写真提供 トヨタ自動車》 GRファクトリー《写真提供 トヨタ自動車》 トヨタ GRヤリス RZ“High Performance”《写真提供 トヨタ自動車》 トヨタ GRヤリス RZ“High Performance”《写真提供 トヨタ自動車》 トヨタ GRヤリス RZ“High Performance”《写真提供 トヨタ自動車》 トヨタ GRヤリス RZ“High Performance”《写真提供 トヨタ自動車》 トヨタ GRヤリス RZ“High Performance”《写真撮影 中野英幸》 トヨタ GRヤリス RZ“High Performance”《写真撮影 中野英幸》 トヨタ GRヤリス RZ“High Performance”(右)とヤリスWRC《写真撮影 中野英幸》 トヨタ GRヤリス RZ“High Performance”《写真撮影 中野英幸》 トヨタ GRヤリス《写真撮影 中野英幸》 トヨタ GRヤリス《写真撮影 中野英幸》 トヨタ GRヤリス《写真撮影 中野英幸》 トヨタ GRヤリス《写真撮影 中野英幸》 トヨタ GRヤリス《写真撮影 中野英幸》 トヨタ GRヤリス《写真撮影 中野英幸》 トヨタ GRヤリス《写真撮影 中野英幸》 トヨタ GRヤリス《写真撮影 中野英幸》 トヨタ GRヤリス《写真撮影 中野英幸》 トヨタ GRヤリス《写真撮影 中野英幸》 トヨタ GRヤリス RZ 競技向けGRパーツ装着車《写真撮影 中野英幸》 GAZOO RACING《写真撮影 中野英幸》 “モリゾウ”こと豊田章男社長が運転するGRヤリスの走りをVR同乗体験できる《写真撮影 中野英幸》 “モリゾウ”こと豊田章男社長が運転するGRヤリスの走りをVR同乗体験できる《写真撮影 中野英幸》