メルセデスベンツ SL 次期型のプロトタイプ《photo by Mercedes-Benz》

メルセデスベンツの高性能車部門のメルセデスAMGは8月27日、次期『SL』(Mercedes-Benz SL)のプロトタイプの写真を公開した。

現行メルセデスベンツSLは6世代目モデルだ。2012年1月、米国で開催されたデトロイトモーターショー2012で初公開された。すでに、デビューから8年が経過しており、次期SLのデビューも近いと見られる。

次期SLは、メルセデスベンツの高性能車部門のメルセデスAMGが中心となり、全体的な車両開発に取り組んでいる。メルセデスAMGによると、次期SLは、メルセデスベンツの伝説的なSLロードスターのルーツに回帰することを目指しているという。

1952年、メルセデスベンツ『300 SL』のレーシングスポーツカー(W194)が、モータースポーツに登場し、世界各地のレースで大活躍した。このことが、ガルウィングクーペとロードスターという2種類の量産スポーツカーの開発が始まる契機になった。

メルセデスベンツは1954年2月、米国で開催されたニューヨーク国際モータースポーツショーにおいて、『300 SLガルウィングクーペ』(W198)を発表した。新開発の格子パイプフレームは、可能な限り最大のねじり剛性での重量の軽さを保証するものの、従来のようなドアの取り付けは不可能に。その解決策が、上に向かって開く「ガルウィングドア」だった。この300 SLガルウィングクーペは1957年から、オープンボディのロードスター化されている。

次期SLでは、伝説のロードスターを再解釈することを狙う。幅広いデジタル開発手法やテストの実施、シミュレーションに続いて、次期SLのプロトタイプは現在、ドイツのテスト&テクノロジーセンターを拠点に、公道を含めた走行テストを開始している。

メルセデスAMGは、伝説は生き続ける、としている。

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