スズキ・ジムニーシエラ《写真提供 スズキ》

日本自動車販売協会連合会と全国軽自動車協会連合会が8月3日に発表した7月の新車販売統計(速報)によると、総台数は前年同月比13.7%減の39万6346台となった。

2019年10月から10か月連続のマイナスだが、新型コロナウイルスの影響は小さくなりつつある。最近の月次マイナス幅では4月が28.6%減、5月が44.9%減、6月は22.9%減だった。7月は軽自動車がほぼ横ばいに回復したこともあって、一段と小幅になってきた。

このうち登録車は20.4%減の23万9355台で10か月連続のマイナスだった。登録車のブランド別では、ともにSUVの販売が好調なダイハツが40.5%増、スズキが6.9%増とプラスだったものの、他社はいずれもマイナスとなった。

乗用車メーカーでマイナス幅が最も少なかったのトヨタの16.2%減(レクサスを含むと17.2%減)、次いでホンダの26.0%減だった。両社とも主力コンパクトカーの新モデルが貢献している。落ち込みが最大だったのは6月に続いて三菱自動車で、50.7%減となった。

一方、軽自動車は1.1%減の15万6991台で、10か月連続のマイナスとなったものの、この間では最も減少幅が小さかった。メーカー別では、スズキ(11.4%増)とダイハツ(1.0%増)の大手2社とマツダ(10.8%増)がプラスに浮上している。販売シェアではダイハツが33.7%で3か月ぶりにトップ、次いでスズキが31.1%と、ともに3割台に乗せた。

ダイハツ・ロッキー《写真提供 ダイハツ工業》 トヨタ・ヤリス・ハイブリッド《写真 トヨタ自動車》